梅雨は平均約40日ほどの雨や曇りの日が多く現れる季節現象です。
今回は過去30年間の観測結果を用いて、実際に梅雨期間、晴の日・曇りの日・雨の日がそれぞれ何日あったのか検証してみると、東と西とで梅雨期間の天気傾向に大きな違いがありました。
「晴」「曇」「雨」日数の数え方について
1991年〜2020年の30年間の観測結果から、日平均雲量、日降水量を基に「晴」「曇」「雨」の日数をカウントしていきます。例えば7月1日であれば、過去30年間の「7月1日」の天気を、日平均雲量、日降水量を基に判別し、最も「晴」が多ければ「晴」、「雨」が多ければ「雨」とする。といった具合です。
梅雨期間の天気傾向 仙台の「晴」はわずか3日
仙台の平年の「晴」日数は3日、「曇」日数は10日、「雨」日数は31日でした。
梅雨らしく、雨や曇の日が多いですね。東北地方太平洋側ではこの時期、「やませ」と呼ばれる冷たい東寄りの風が吹く影響もあり、晴れる日がかなり少なくなります。6月から7月にかけての降水量は平均320mmほどです。
梅雨期間の天気傾向 東京の「晴」は6日間
東京の平年の「晴」日数は6日、「曇」日数は12日、「雨」日数は26日でした。
こちらも梅雨らしく、雨や曇の日が多いですね。「やませ」の影響は関東地方にも及ぶことがあり、そのため東京でも「晴」日数は6日と少なくなっています。6月から7月にかけての降水量は仙台と同じく平均320mmほどです。
梅雨期間の天気傾向 大阪の「晴」は13日間
大阪の平年の「晴」日数は13日、「曇」日数は5日、「雨」日数は31日でした。
西に南に移動するにつれて、「晴」の日が多くなってきましたね。6月から7月にかけての降水量は、大阪では約360mmほどですが、同じ近畿でも南部の新宮(和歌山県)では800mm近い降水があるようです。
梅雨期間の天気傾向 福岡の「晴」は18日間
福岡の平年の「晴」日数は18日、「曇」日数は2日、「雨」日数は26日でした。
九州まで南下してくると、さらに「晴」の日が多くなってきました。ただ6月から7月にかけての降水量は、福岡では約550mm、鹿児島では約900mmにも達します。「降る時はしっかり降る」のが九州と言えそうです。
まとめ 悪天「日数」の多い東と雨の「量」が多い西
東日本では雨や曇りといった悪天候の「日数」は多いものの、雨の降る「量」は、西日本のほうが多いようです。
西日本出身の筆者は、梅雨といえば「たまに大雨が降って基本蒸し暑い」というイメージでしたが、上京してからは「曇りや雨の日が続いて少し寒く感じるような日もある」というイメージに変わりつつあります。
みなさんの梅雨のイメージはどちらですか?
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