30分刻みの時差出勤制度をエレコムが導入 「うらやましい」と話題の制度がなぜ導入されたのか聞いてみた(1/2 ページ)
子どもの送迎がある人、副業したい人、早くからお酒を飲みたい人、みんなに優しい。
PC周辺機器メーカーのエレコムは6月から、30分刻みの時差出勤制度を導入。同社の公式Twitterが「今月から業務時間をさらに細かく決められるようになりました」とツイートしたところ、多くの反響が寄せられました。ねとらぼ編集部では、導入の経緯など、気になることを聞いてみました。
もともとエレコムの業務時間は8〜17時、9〜18時、10〜19時の3つから選べる制度となっていました。これが2023年6月より、7〜16時から10〜19時までの間を30分刻みで選べるように変更されました。格段に自由度があがった形です。
ネット上では「うらやましい」との声が目立っているほか、「7時〜16時とかちょっとロマンがある」「朝が非常に弱いので10時〜19時が最高」との反応も。また「フレックスでいいのでは?」などの疑問も寄せられていました。
この制度はどういった理由で導入されたのでしょうか。また、出勤時間がバラバラになることで不都合は起きないのでしょうか。エレコムに聞いてみました。
―― この制度はどのような経緯で導入されたのでしょうか
エレコム: 2023年5月に女性管理職、監督職によるワークショップ(座談会)を実施しました。そこで子育て中の方から保育園に預ける関係で勤務時間帯拡充に関する要望があり、実現しました。
―― 6月に勤務時間帯を増やした理由をお聞かせください
エレコム: 従業員が選択できる勤務時間帯を増やすことで、子育て世代や多様な人材がより働きやすい環境を整備するために、出社時のシフトパターンを拡充しました。
―― 特に多く選ばれている時間帯はどれですか
エレコム: 従来通り、8時または9時始業の時間帯が多く選ばれています。
―― フレックスではなく、時差出勤とした理由を教えてください
エレコム: フレックスタイム制は、総労働時間を決めた上で、1日の労働時間を調整できる制度ですが、日中のコアタイムを確保することや、管理上の問題があることから、弊社ではシフト勤務(時差出勤)のみとしています。
―― 「みんなで会議ができる時間が少ないのでは」と心配する声もありますが、どのような対策を採っていますか
エレコム: コアタイムを十分に確保できているため、現状そういった問題は起きていません。
(高橋ホイコ)
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