「ホロライブプロダクション」(ホロライブ/ホロスターズ)を運営するカバーが、2023年5月に国内最大級(※)とうたう新スタジオを開設。ねとらぼ編集部では、総額27億円を投資したうわさの新スタジオを見学しました。
※スタジオ全体の面積はテニスコート約10面以上で、モーションキャプチャーの撮影スタジオとしては国内最大級
豊富なモーションキャプチャースタジオ
最初に案内されたのは、新スタジオの中で最大の面積となる「STUDIO A」。一度に12人程度まで撮影可能で、3Dライブや大人数での番組企画など可能性も広がります。
新スタジオに導入されているカメラには、全てVICONの最新モデル「VALKYRIE(VK-26)」を使用。1台で約950万円もするそうですが、この1部屋だけでなんと100台も導入されているのだとか。さらにスタジオ全体では200台以上設置されているといいます。投資規模エグすぎる……。
また、新スタジオにはこの他にも、「STUDIO A」と同じモーションキャプチャースタジオ「STUDIO B」「STUDIO C」「STUDIO D」、ソニーが提供する簡易的なモーションキャプチャーマーカー「mocopi」の検証などに使える「STUDIO E」、壁や床が全てグリーンバックでおおわれているクロマキースタジオ「STUDIO F」の5種類の撮影スタジオが。
回線は全てIP接続され、スタジオどうしの連携も楽々です。そのため、格付け企画など複数の部屋が必要となる企画は実現がしやすくなったといいます。
なお、新スタジオはフロア全体が床下から40センチほど上がった状態となっているそうで、どんなに動いても下の階には響きづらい構造になっています。実際にバンドセットを組んだとしても、ドラムのバスドラムが響かないくらいだというんだからすごいですね。ゆくゆくは3Dライブで生演奏との共演も増えていくのかも……?
楽屋や更衣室も併設 演者へ配慮された空間に
新スタジオでは、動線もかなりスムーズになるよう意識されています。
全てのスタジオには楽屋とパウダールームが併設。楽屋は10人テーブルが2台と5人は座れるカウンターテーブルが1台入るほどの大きさでこちらもまた広い……!
さらには、ブランケットや空気清浄機、飲料水、ボイスケアのどあめなど、演者の体調を気遣った細かな配慮も。
レコーディングスタジオは完全防音
新スタジオにはモーションキャプチャー撮影用のスタジオと同じフロアにレコーディングスタジオも設置されています。え、マジ?
レコーディングスタジオは木のぬくもりを感じられる「RECORDING BOOTH A」と、青白で落ち着く印象の「RECORDING BOOTH B」の2種を用意。歌唱用の部屋とミキシングをするモニター部屋は別々に分けられています。
壁には吸音素材が使われているほか、大ホールや映画館などで使われるレベルだという扉は大人の男性でも重たく感じるほどずっしりとしたもので、防音性能も抜群。歌唱用の部屋は2重扉になっており、しっかり扉を閉めると中から叫んでも全く声が聞こえません。
また、モニター部屋には音の反射を自由に調整できるギミックも組み込まれていたり、空調の音が入らないつくりになっていたりと、とことん音を追求できる環境に仕上がっています。
音響設備ももちろん力が入っており、例えば天音かなたさんの誕生ライブで行われた企画「#ホロライブ格付けSP」で使用された約80万円の高級マイクが導入されているのだとか。さらに、ASMR用の高級マイクとして有名な「KU100」も使用可能とのこと。今後リリースされる楽曲やボイスも楽しみですね。
メンバーの直筆サイン&イラストも!
スタジオの廊下には、メンバーが直筆で書いたサインやイラストもたくさんありました。ほ、本物だ……!
当初はこの壁にホロライブプロダクション・ホロスターズ含め、全員分のサインを書いてもらう予定だったといいますが、まだ20人くらいしか書いてないのにもう半分埋まっている……。今後、どんなサインやイラストが追加されていくのかも気になりますね。
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