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アントニオ猪木さんの軌跡を追うドキュメンタリー映画、10月6日公開 新日本プロレス会長「最後の親孝行」(1/2 ページ)

アーカイブ映像などを交えた作品。

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 元プロレスラーで、2022年に逝去したアントニオ猪木さんの軌跡を追うドキュメンタリー映画「アントニオ猪木をさがして」が、10月6日に公開。合わせて、ティーザービジュアルと特報映像も発表されました。

ドキュメンタリー映画「アントニオ猪木をさがして」ティーザービジュアル
「アントニオ猪木をさがして」ティーザービジュアル(写真:原悦生さん)

 プロレスラーや実業家、参議院議員としてリングの内外で活躍し、「馬鹿になれ!」「元気ですか!?」などさまざまな「言葉」を残した猪木さん。晩年は病魔と戦い抜く姿をYouTubeチャンネルで発信して多くのファンを勇気づけ、79歳で逝去したことが伝えられると、SNSでは猪木さんと関わりの深いワードとともに追悼の声が多く寄せられました(関連記事)。

 「アントニオ猪木をさがして」は、猪木さんが立ち上げた「新日本プロレス」の創立50周年を記念したもので、猪木さんが亡くなる以前から進められていた企画。ドキュメンタリー映像と短編映画、アーカイブ映像およびスチール写真の3要素から“挑み続けた男・アントニオ猪木”に迫っていく作品で、ドキュメンタリー映像では、猪木さんの影響を受けた多彩なジャンルの人物がそれぞれの視点から、それぞれの場所で猪木さんについて語ります。

 短編映画は、猪木さんの「言葉」から力をもらったファンの視点でドラマを展開。80年代に少年期を過ごし、90年代に青春時代を送り、2000年代に中年となった猪木さんファンの人生が描かれます。

 アーカイブ映像およびスチール写真は猪木さんの生命力や力強さ、美しさが伝わる貴重なもので、写真や映像を管理している「猪木元気工場」の湯川剛さんは、「昨年夏、闘病中の猪木さんに生きる希望も含め“猪木の映画”を話しました。目を細めた嬉しそうな顔が今も甦ります」と述懐。制作を通じて「猪木は多くの人から愛されている」とあらためて実感したと振り返っています。

 新日本プロレスの菅林直樹会長は、同作が新日本プロレスによる“最後の親孝行”であり、団体内に存在する「猪木イズム」をひもとく重要なドキュメンタリーになるとコメント。プロデューサーの筒井竜平さんは、猪木さんの映画を制作するプレッシャーと、「今もなおアントニオ猪木という生き様が世間から求められていること」の両方を感じていると明かし、「『いつ何時、誰の挑戦でも受ける』との言葉を胸に、スタッフと出演者が総力戦で『アントニオ猪木をさがして』います」と制作状況を伝えています。

株式会社猪木元気工場:湯川剛さんコメント

 昨年夏、闘病中の猪木さんに生きる希望も含め“猪木の映画”を話しました。目を細めた嬉しそうな顔が今も甦ります。その後新日本プロレスさんに「創立50周年記念事業」提案して受け入れてくれました。今回の映画の実現には新日本プロレスさんやアミューズさんや多くの皆さんの協力なしでは実現出来ませんでした。この映画作りから「猪木は多くの人から愛されている」と改めて実感しました。でも天国の猪木さんはこの「アントニオ猪木をさがして」を満足してくれるでしょうか! “バカやろう〜こんな映画作りやがって”と叱られるかもしれませんが、それでもいいから猪木さんの生の声が聞きたいです。猪木さん。

新日本プロレスリング株式会社 取締役会長:菅林直樹さんコメント

 10年以上、関係が途絶えていた創業者・アントニオ猪木会長と新日本プロレス。しかしその間も、ストロングスタイルを提唱した団体の“生みの親”に対して、かつて交流のあった所属選手はもちろん、オカダ・カズチカ選手を始め猪木会長を直接知らなかった世代からも尊敬の念は途切れることなく続き、その関係性は新日本プロレスの50周年を前にして、距離が徐々に縮まっていきました。残念ながら、新日本プロレスのリングに再び上がっていただく夢は叶いませんでしたが、今回の映画「アントニオ猪木をさがして」は、現在の新日本プロレスからの“最後の親孝行”であると同時に、いまも団体の原風景として生き続ける“猪木イズム”、そして“闘魂”とは何か? を紐解く重要なドキュメンタリーになっています。ぜひその目で確かめてください。

プロデューサー:筒井竜平さんコメント

 「アントニオ猪木の映画を作りたいんです!」事の発端は、2022年の初夏。新日本プロレス創立50周年の年で、秋には猪木さんが名誉会長として戻る予定。ご本人は闘病中。少しでも元気になってくれたら、23年の1.4東京ドームのリングに上がってもらう。その頃にはコロナも落ち着いていて、会場で声出しも出来るようになっているはず。しかし……2022年10月1日、惜しくも猪木さんは旅立たれました。これまでに様々な試合や読み物を目に焼き付けてきました。そのひとつひとつに夢中になり、興奮し、涙してきました。多くの人の心を惹きつけ、賛否両論を巻き起こし、その闘いで、言動で、日本中を元気にしてきたアントニオ猪木というプロレスラー。猪木寛至という人間。このタイミングで猪木さんの映画を作るという重責は中々のものです。同時に今もなおアントニオ猪木という生き様が世間から求められていることも日々実感しています。どんなに追いかけても追いつくことの出来ない存在。「いつ何時、誰の挑戦でも受ける」という言葉を胸に、スタッフと出演者が今まさに総力戦で「アントニオ猪木をさがして」います。この秋、映画館に「猪木コール」の大合唱が響き渡ることを目指して。


(C)2023 映画「アントニオ猪木をさがして」製作委員会

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