ゲームでお世話になる武器屋がそのまま現実に飛び出してきたようなお店が、東京・渋谷に8月27日までの期間限定で登場しています。勇者の気分になれそうな「ファンタジー武器屋 TAKUMIARMORY(タクミアーマリー)」を取材しました。
お店は、渋谷のスクランブル交差点に面する「MAGNET by SHIBUYA109」の5階にあります。東急線、東京メトロ半蔵門線・副都心線「渋谷駅」A12出口直結で、JR渋谷駅の場合はハチ公口を出て目の前のスクランブル交差点を渡るとすぐ。渋谷に初めて来た場合でも、地図なしでも迷うことなく到着できます。それぞれの渋谷駅から「MAGNET by SHIBUYA109」までは徒歩1〜3分ほど。
「MAGNET by SHIBUYA109」には「Hello Kitty Japan」や「ONE PIECE 麦わらストア」、アパレルや飲食店をはじめ、「なにわ男子 POP UP MALL」や「マンガ展」などの期間限定ポップアップストアなどがあり、多くの人でにぎわっていました。さて、目指すは5階。エスカレーターで5階まで行き、進行方向後ろにクルっと回って、まっすぐ進むと見えてきました。
「ファンタジー武器屋 TAKUMIARMORY」を運営するのは、企業向けのプラスチック加工、看板・ディスプレイケース製作などを行う「匠工芸」。オリジナル武器のブランド「TAKUMIARMORY」で、アクリル板や低発泡塩ビ板、発泡スチロールなどを材料に武器を製作しています。
お店に入ると、木製のカウンターの中に店主の匠工芸社長・折井匠さんが鎮座していました。話しかけると、樽製のイスを出してくれ「どうぞ」と快く応対。ちなみにカウンターの後ろには黒い布がかかった入口があり、その奥は武器づくりや鍛冶の作業場(という設定)なのだそうです。
武器屋兼鍛冶屋であるというお店の壁には、「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」といったゲーム、またスチームパンクの世界観に着想を得て作っている剣や斧、杖、ガトリング砲などが所狭しと並んでいます。なんと、すべて手作りなのだそうです。アクリルなどのプラスチック製なので、大きな武器でも比較的軽く、実際に持つことができます。
それぞれの武器には細かな設定があるそうで、例えば、歯車の文様と赤い宝石をあしらった短剣「スチームベルダガー」は、赤い宝石に魔力が宿っており、その力で歯車が回って、剣の力がさらに強くなるといいます。設定を聞くだけでもワクワクします。
もちろん、武器には名前も付いていて、実際に武器が完成したときにぴったりな名前を考えるのだといいます。折井さんに武器ができた背景やその設定を聞きながら、1つ1つを眺めていると、自分がこれから冒険に出る前のような気分になり、「職業は何にしようかな……」「どの武器にしようかな……」と想像がふくらみます。
まさに勇者にふさわしいアクリル製のキラキラした剣、自分の背丈くらいの大きさの大剣、艶消しの渋くてかっこいい斧から、振り回しやすそうな大きさの剣まで、豊富な品ぞろえです。
大きな武器は高価なため、ゲーム同様、たくさん仕事をしないと、手に入れるのは難しいかもしれません。しかし、折井さんによると「大きな武器ももう数本売れている」のだそうです。
店内には魔法陣の上に乗って撮影できる撮影スポットが用意されています。武器はもちろん、コースターやキーリングなど、なにか1点でも購入すると、好きな武器を持って撮影できるそうですよ。
なぜ武器屋さんになったのか、店主の折井さんにお話を伺いました。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.