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「生き物たちの前で『物を使って遊ぶ』ことをお控えください」 新さっぽろサンピアザ水族館の注意喚起が議論を呼ぶ 水族館に話を聞いた(1/2 ページ)

気を付けたいです。

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 新さっぽろサンピアザ水族館(北海道札幌市)が、公式X(Twitter)アカウントに「来館者へのお願い」を投稿。SNS上で議論を呼んでいます。投稿は記事執筆時点で4万5000件以上のいいねを集め、1490万件表示を超えています。編集部は新さっぽろサンピアザ水族館に取材しました。

 新さっぽろサンピアザ水族館(@sunpi_aquarium)が投稿したのは、以下の内容。

ー 大切なお願い ー

いつも当館の生き物たちを可愛がってくださりありがとうございます。

ペンギン・アザラシ・カワウソに関して、皆様にお願いがございます。

お客様がご持参の「物」を使って遊ぶ方が増えてきておりますが、彼らは加減を知らないため興奮し過ぎてしまい、

(続く)

最近、餌を食べなくなったり食べ物を吐き出したりすることが見られました。彼らは見たことが無い物に興味を持ってしまうと自らセーブできないため、お客様の方から「物を使って遊ぶ」ことをお控えくださいますようご協力をお願いいたします。

せっかく当館にご来館いただくお客様に、できることならこのようなお願いはしたくなかったのですが、ご理解いただけますと幸いです。

スタッフ一同

 投稿によると、最近来館者が持参した「物」を使って、生き物たちの前で遊ぶことが増えてきているが、生き物たちはその「物」に興奮し過ぎてしまうため、エサを食べなくなったり、食べ物を吐き出してしまったりするケースが見られるそうです。そのため新さっぽろサンピアザ水族館は、「物を使って遊ぶこと」を控えてもらうよう呼び掛けています。

 ねとらぼ編集部は新さっぽろサンピアザ水族館に電話で取材しました。

 取材によると、現在新さっぽろサンピアザ水族館ではある固有の生き物について、来館者とのコミュニケーションに過度に興奮し、体調を崩すことが何度か見られているとのこと。その場では生き物もコミュニケーションを楽しむこともあるが、その刺激が休日などに朝から晩までと過度になると、行き過ぎて食べ物の嘔吐などが見られるそうです。

 「現段階では生命の危機などは考えていないが、今後体調不良の頻発は避けたいという見解があり、今回の投稿にいたった」とのこと。

 投稿で「物」とした意図については、「特定の物が禁止されている、悪影響があると誤解されたくなかったため」で、動物にとって良い刺激だろうなと思われるケースもある一方で「体調不良になるまでの頻発な過度の刺激は避けたい」という思いからだったとのこと。

 イメージとしては、「人間も遊園地のジェットコースターなど、乗り物に1〜2回乗るのは楽しいが、朝から晩まで乗り物に乗っていると、ときに刺激が強すぎてしまうケースもある」というものに近いのだそうです。

 今回の反響については、「特にX(Twitter)で大きく反応があったため、今後の発信について検討中」とのことですが、投稿について「全国の水族館全体で禁止、マナー違反だ」と考えている人も多く、その点は想定していなかったとのこと。「全ての水族館に適用されるものではなく、あくまで新さっぽろサンピアザ水族館でのお願いとしてとらえてもらいたい」とのことでした。

 X(Twitter)の投稿には「生き物さん達が元のようにご飯を食べれるようになりますように」「必要以上の刺激って良くない場合もありますよね。自分だけの可愛い姿より、長生きして欲しいので気をつけます」「これは...てっきり動物達も喜んでいると考えてしまう人が大半だと思うので、ぜひ大きく掲示をしてほしいです」「以後気をつけます。大事な注意喚起をありがとうございます」「動物たちのことを考えながら、楽しまないとダメですね…」などの反響が寄せられています。

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