戦前に流行した、かわいいヘアアレンジをイラストで紹介するポストがX(Twitter)に投稿されました。多くの「かわいい!」の声とともに、記事執筆時点で3900件以上の“いいね”が集まるなど話題になっています。
投稿者は、漫画家の伊田チヨ子(@chiyocooooo73)さん。話題の投稿では、浴衣にも似合うレトロでおしゃれな3種類のヘアアレンジを紹介しています。
まずは、1本にまとめた三つ編みを内側に折り曲げて輪っかにしたスタイルの「マガレイト」。明治時代から大正時代までにかけて多かった髪形で、当時の本を見ると人によって形がまちまちだったとのこと。三つ編みを輪っかにするというポイントさえ押さえていればOKなので、自分流のアレンジも楽しめそうですね。
また、当時は幅広のリボンがはやっていたため、太いリボンをつけるとさらにレトロ感がプラスされてキュートに仕上がるといいます。服や浴衣、帯の色とリボンの色をリンクさせても良さそうです。
次は、三つ編みやねじったツインテールを耳が隠れるようにとぐろ巻きにした「ラジオ巻き」。日本でラジオ放送が始まった当初、鉱石ラジオで電波を受信したレーシーバーを耳に当てて聞く方法が一般的だった様子を見立てたヘアスタイルです。
レトロでありながら、どこか近未来感も感じるおしゃれなヘアスタイルは、耳が隠れるようにするのがコツとのこと。ポップな雰囲気が、浴衣だけでなく水着にも似合いそうです!
最後は、ツインテールにした三つ編みを頭に沿って巻きつけ交差させるように留めるヘアスタイル「外巻き」です。かつて発行されていたヘアカタログ「束髪案内」にも掲載されていたというこのヘアアレンジは、自身の髪の毛がヘアアクセサリーになったような、上品で美しい髪形です。
髪全体をすっきりとまとめられるスタイルは、令和の暑い夏にもぴったり。大振りのヘアアクセサリーを着けてもすてきです。
この夏、浴衣と一緒にチャレンジしてみたくなるレトロかわいい3つのヘアアレンジを紹介する投稿には「かわいい、これ着物のときにしたい!」「これはすごく勉強になるわぁ!」「女性の『長い髪の巻き方』というのは、歴史と文化と美学が織り混ざってなんともすてきだ」と注目を集めました。また、「髪伸ばす意欲が湧いてきた〜」「ラジオ巻きと外巻きって既視感あると思ったらレイア姫やん……」など、さまざまな声が寄せられています。
伊田チヨ子さんは、流行のヘアスタイル紹介を含む戦前文化をひもといた漫画『懐溜諸屑』を8月5日に発売。大正後期を舞台にした作品『ベルと紫太郎』も販売中です。
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