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「さゆりさんは上野発の夜行列車に乗りました」 ユニークな算数の問題集が「腹筋を殺しにくる」と話題(1/2 ページ)

今の小学生を対象として考えると、保護者も分かるかどうか微妙なのでは……。

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 ある算数の問題集が、無駄に情報量の多い文章題で話題です。「さゆりさん上野発の夜行列車に乗りました」だの、「津軽海峡を通って青森と函館を結ぶ船に乗りました」だの、あの演歌の名曲を思い出さざるを得ない……。

 この問題は、投稿者の海外浩平(@kkaigai)さんの娘さんが取り組んでいた問題集、『どっかい算』(M.access)に収録されたもの。20時発の夜行に乗ったさゆりさんが8時間後に青森駅で降りて、20分待って青函連絡船に乗り、5時間50分後に函館へ到着したときの時刻を問う趣旨でした。

津軽海峡冬景色 (画像提供:M.access)

 娘さんは見事に正解の「(翌日の)10時10分」を導き出しましたが、大人としてはむしろ、問題文のシチュエーションが石川さゆりさんの十八番(おはこ)、「津軽海峡冬景色」すぎるのが気になります。「さゆりさんは悲しいことがあったので、凍えそうなかもめを見つめ泣いていました」なんて情報いらんだろ。

津軽海峡冬景色 算数の問題文で「津軽海峡冬景色」(石川さゆり)から本歌取りすな〜!(画像提供:海外浩平さん) ※「あずさ2号」のくだりだけ違う歌のうえ、それでは青森には行けない件については、どうか読み飛ばしてください

 問題文は海外さんが「腹筋を殺しにかかっとる」と紹介されたことで、X(Twitter)で大いに笑いを呼びました。「子どもには問題が長すぎる」「これだけ無駄な情報があふれているなかで、正答にたどり着いた娘さんをほめてあげてください」といった声もみられます。

 それもそのはず、『どっかい算』の趣旨は、「文章を正確に読んで理解する力を養成する」というもの。問題自体は四則演算だけで解けるものの、精読しないと正しい式が立てられないよう作られており、海外さんも「良いトレーニング」と評価しています。

津軽海峡冬景色 収録されたほかの問題。あてずっぽうで式を立てても正解できないよう、文中には解を求めるのに不要な数字が交ぜられている(画像提供:M.access)
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