新パックが登場するたび、ネット上での高額転売が問題になってきたポケモンカード。今度は「限定カード」の転売が物議をかもしています。
オランダ・アムステルダムの「ファン・ゴッホ美術館」(以下、ゴッホ美術館)はポケットモンスターとコラボした展示企画を9月28日からはじめました。しかし、その記念に配布されるカードがフリマサービス「メルカリ」に多数出品され、ネット上では疑問の声が相次いでいます。
ゴッホ美術館の開館50周年を記念して開催されている企画では、ゴッホの作品とコラボしたポケモンのイラストなどが展示されています。館内では「灰色のフェルト帽子をかぶったピカチュウ」のポケモンカードがもらえるイベントも実施されています。
そして現在、このポケモンカードが転売されるケースが相次いでいます。海外のオークションサイト「eBay」では、ドイツやフランス、イギリスなど欧州各国を発送元とする出品例が散見されます。
日本国内では現在、カードの入手方法は発表されていません。しかし、カードが手に入らないはずの日本でも、転売は相次いでいます。「メルカリ」では1枚あたり数万円以上の価格での出品が相次ぎ、中には17万円近い価格で取引されているケースもありました。出品商品の説明欄には「発送は10月中旬日本に帰ってから」「帰国後の発送」といった記述もみられています。
こうした高額転売に、ネット上では「ポケカがここまで人気というか転売出来るのか不思議」「早速転売しかされてなくてめちゃめちゃ悲しくて仕方ない」「ゴッホコラボにまで転売沸くなんて」と疑問の声が聞かれています。
ポケモンカードをめぐっては、新パックの発売直後の高額転売がたびたび問題に。こうした問題を受け、メルカリと株式会社ポケモンは6月13日に、高額転売抑止などを目的とした協定を結んでいました。また、メルカリは10月3日からレプリカなど、ポケモンカードに関する著作物や商標を無許諾で利用又は使用したと疑われる商品の出品を一律禁止にします。
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