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現代のツバメは民家に巣を作れない? 住宅難にあえぐ姿を描いた漫画に400万表示の反響、作者に話を聞いた(1/2 ページ)

住みやすい環境を作ってあげたい……。

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 住宅難のツバメたちを描いた漫画がX(Twitter)に投稿されました。漫画は記事執筆時点で4万件以上の“いいね”を獲得、400万件以上の表示数を突破しています。ねとらぼ生物部では、作者のpiro piro piccolo(@iirotorii)さんにお話を聞きました。

 投稿者は、イラストレーターのpiro piro piccolo(@iirotorii)さん。大学卒業とともにバードウォッチングを始め、野鳥をテーマにした漫画やイラストを制作しています。今回は、意外と知らない“ツバメの生活”を漫画で紹介してくれました。

最近の家の壁は泥が付きにくいものばかり 泥が付きにくく巣作りがしづらい
ツバメの住宅事情は なかなか良い場所が見つかりません

 春になると子育てシーズンに入るツバメは、外敵からヒナを守るために人通りが多い場所で巣を作ろうとします。その材料となるのは主に泥ですが、最近の壁は泥が付きにくい材質が増えており、ツバメが泥を運んでも運んでも巣が作れない状況。さらにツバメ除けを設置する家も増え、ツバメにとっては厳しい環境となっています。

 そんなある日、piro piro piccoloさんは意外な場所に作られたツバメの巣を発見。その場所とはなんと大きな音が鳴るスピーカーの上。ヒナたちはノリノリのビートとともに育っていたそうです。

しょうがなくスピーカーの上に ビートをきざむヒナたち
漫画5コマぶん ツバメの住宅事情は厳しい

 漫画のリプライ欄には、「そういえば東京に来てからツバメの巣見ないな」「以前、道の駅のスピーカー(BOSE製)に巣を作ってたのを見ました!」といった声のほか、「素敵な店舗だと、撤去せずにカラーコーンや段ボールやってお客様に注意促してるし、スピーカーもライトも電源オフにしてる」「うちにも、毎年田植えの時期になると来ます。巣の下にフン対策として壊れた傘を吊るして、新聞紙や段ボールを敷いています」といった体験談が。「yoyo雛っこかわいすぎます!!」「うなる低音育ちの悪そな鳥はだいたい友達ですからね」とユーモアを交える人の声も寄せられました。

 ねとらぼ生物部では今回、作者のpiro piro piccolo(@iirotorii)さんに野鳥の面白い姿や野鳥観察の魅力についてお話を伺いました!

―― “スピーカーの上”以外に見つけた、変わった場所に作られたツバメの巣があれば教えてください

 トイレの個室の中、頭上です。ツバメに見られながら用を足す、良い体験ができました。

―― piro piro piccoloさんは大学卒業とともに野鳥観察を始めたとのことですが、始めたきっかけや野鳥観察の魅力を教えてください

 文鳥を飼っていて鳥がもともと好きでした。スズメ、ハト、カラス以外にも実はいろいろな種類の野鳥が身近にいます。この鳥はお嫁さん募集中なんだな、とか、この子は親にそろそろ実家から出てけと言われてるな、とか。気付けるようになると、少しの外出でも景色が変わって見え、楽しいです。

―― 野鳥観察をしているなかで、特に印象的だった出来事やハプニングなどがあれば教えてください

 選べないです。漫画でも描きましたが、渡りを感じられたときが痺れます。

―― 著書『なつのやまのとり』の読みどころや、注目してほしいポイントを教えてください

 普段見られない、山での鳥たちの一生懸命な姿を描きました。鳥それぞれに個性があって面白いです。

―― 最後にファンの方や読者にメッセージをお願いします

 野鳥を気に掛けてみると生活が楽しくなるので是非見てみてほしいです。鳥を見てみるきっかけになれる絵や漫画をこれからも描いていきたいです。

(了)

 もし自分の家にツバメの巣が作られていたら――。同じ地球上に住む生物として、少しでも良い環境にする手助けをしてあげたいですね。そしてpiro piro piccoloさんのように、野鳥たちをあたたかく見守っていきたいと思わされる漫画でした!

 piro piro piccoloさんの漫画やイラストは、X(Twitter/@iirotorii)とInstagram(piro_piro_piccolo)Webサイトから見られます。

 また書籍『なつのやまのとり』のほか、minneSUZURIでは野鳥を描いたオリジナルグッズを、LINE STOREではキュートなスタンプを販売中です。

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