デヴィッド・ベッカム、98年W杯での“後ろ蹴り”一発退場→総だたき騒動を振り返る 「悲しくなった」「絶対にレッドじゃなかった」と反響(1/2 ページ)
当のシメオネも“レッドカードじゃない”に1票。
元サッカーイングランド代表のデヴィッド・ベッカムが現地時間10月5日にInstagramを更新。4日からNetflixで配信開始となった自身のドキュメンタリーシリーズ「ベッカム」のエピソードで、1998年フランスワールドカップの決勝トーナメント1回戦でレッドカードを提示され退場となった出来事が語られるシーンを取り上げ、その苦い記憶についてコメントしました。
デヴィッドは「僕の人生を変えた瞬間……」のコメントともに、Instagramへ主審からレッドカードを出されているまさにその瞬間の写真を投稿。続けて「このドキュメンタリーを撮っているときのさまざまな感情というのは信じられないほどだった。僕のキャリアではたくさんのことが起こり、全てが良いものではない。98年はタフな時期だったけど、僕は周りに適切な人がいた」と当時の状況や撮影時の気持ちを振り返っています。「ドキュメンタリーに寄与してくれ、彼側のストーリーをシェアしてくれたディエゴ・シメオネに感謝したい」とこの出来事でデヴィッドとは犬猿の仲だとされていたこともある元アルゼンチン代表のディエゴ・シメオネへ謝辞を述べました。
事件が起きたのは、1998年のワールドカップ決勝トーナメント1回戦、イングランド対アルゼンチン戦47分。背後から走ってきたシメオネに倒されたデヴィッドは、うつぶせになったまま後ろ脚を蹴り上げてシメオネにやり返す形に。主審の目の前で起こったこともあって、デヴィッドはレッドカードを提示され一発退場となりました。この試合でイングランドはPK戦で敗れ、当時23歳だったデヴィッドは“戦犯”扱いとなり国内外のファンやメディアから批判が集中しました。
ドキュメンタリーではこの出来事について、シメオネ視点での話も語られています。投稿スライド2枚目の動画では、デヴィッドが「何か特定の……記憶を消せる薬があればいいんだけど」「僕は愚かな過ちを犯した」など過去の感情を呼び起こすような表情を見せた他、「彼の蹴りはレッドカードに値したと思う?」と聞かれたシメオネが「全く。全く値しない」と答える様子が映されています。
2013年に代表をしりぞくまでワールドカップ3大会に出場し、またのちに代表主将を務めるなど同国になくてはならないスター選手となったデヴィッド。この投稿へは、当時のことを思い返す人、またドキュメンタリーを見た人からさまざまなコメントが寄せられ、「見てて悲しくなった。君が経験したことはとても気の毒だし、どうやって乗り越えられたのかわからない。メンタルヘルスは今ほどおもんぱかられてない時代だったし、あなたがこんな風に扱われたのは悲しいことだよ」「これは絶対にレッドカードじゃなかった」「英国からのひどい仕打ち。当時これに参加した人はこれを見て恥ずかしくなるだろうね」など、多くの人がドキュメンタリーで語られた当事者たちの心情に心を揺さぶれたようです。
また、「ベッカム」初回エピソード配信前日の3日、ロンドンではプレミア上映が開催されるとベッカム一家が大集合。妻のヴィクトリアと三男のクルス、長女のハーパー・セブンはもちろん、長男ブルックリンと妻のニコラ・ペルツ・ベッカム、現在ブレントフォードFCで活躍する次男のロメオも交際中の英モデルミア・レーガンとともに駆け付け会場に華を添えました。
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「神戸にイニエスタ 鳥栖にフェルナンドトーレス 築地にベッカム。Jの時代遂にきたな」などの声。