イエベ(イエローベース)にブルべ(ブルーベース)……。服選びなどでパーソナルカラーを決める際に参考になる自分の肌の色ですが、「自分が何べか分からない」と、かえって頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。しかし、そんな「○○べ」の概念を根底から覆すようなキャッチコピーを持つ商品があると、SNSで話題を呼んでいます。
イエベやブルべは、パーソナルカラーを判断するにあたって基準となる自分の肌や髪の色を指します。近年は「イエベ秋」「ブルべ夏」など、イエベとブルべに四季を加えた概念も定着していますが、ネット上では「自分が何べか分からない」といった声もよく聞かれています。
そうした中、化粧品メーカーの伊勢半が9月22日に発売したコスメブランド「KiSS」のアイカラーパレット「カクテルデイズ」(2090円)が話題になっています。4つのパレットから自分好みの色を作れることが売りの商品ですが、そのコピーは次のようなものでした。
「イエベもブルべも全べ対応」
この「全べ」という言葉に、SNS上では「あかんめちゃくちゃわろた」「誤植かと思った」「根底から覆してくる感じ好き」と笑いが殺到。一方で、すべての「ベ」を受け入れる懐の広さに「まじで何べか分からない民を救う」「これは賢い」「こういうの求めてた」と称賛の声も集まりました。
コピー制作の背景は
なぜ、「全ベ」というキャッチコピーを作ったのでしょうか。ねとらぼ編集部は伊勢半のPR担当者に話を聞きました。
――「全ベ」というコピーを作られた理由をお教え下さい。
「最近では、イエベ・ブルベなど肌色に合わせてメイクをパーソナライズすることが、増えてきましたが、選択肢を狭めることなく好きなアイカラーを楽しめるように、混ぜることで自分のパーソナルカラーに合わせられるような商品設計をしました。そこから、全てのパーソナルカラーに合うという意味で、『全ベ』というコピーを使いました」
――SNS上では、イエベとブルベで「両べ」でもよかったのではないかとの指摘もありましたが、「全ベ」にされた理由はなんでしょうか。
「どんな方でもオールマイティに使えるように『全てのベース』という意味で使いたかったため、『両べ』ではなく『全べ』としています。言葉としての強さも両方より全てのほうがいいかなと思ったからです」
――SNS上で言葉が話題になっていますが、どう受け止めていますか。
「『全べ』という言葉をきっかけに商品も知っていただけたことが大変うれしいです!今後も、市場やトレンドお客様のニーズをとらえて商品開発・コミュニケーションに活かしていきたいです!」
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