ミニ四駆の動力をロケット花火にしたら速いのではないか――多くの子どもが一度は思い付いたであろうアイデアを実践した動画が公開され人気となっています。果たして本当に速いのか、そもそもまともに進むのか、その結果はいかに。
この動画を公開したのは、ミニ四駆などさまざまなホビー系動画を公開しているアズパカさん(X/YouTube/ニコニコ)。火薬を使用することになるため、法令順守と安全対策を徹底しながら挑戦しています。
使用するのは、姿勢制御用の棒が付いておらず、ミニ四駆への搭載に向いた形状をした「Zミサイルゴールド」というロケット花火。普通のミニ四駆のシャシーにテープで花火を固定したシンプルな作りで点火してみたところ、豪快な音と火花と煙をまき散らしながらコースを爆走! 漫画『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』レベルのど派手な走りを見せます。最後に花火が爆発するところが芸術点高い。
しかし、火薬が足りず、完走まであと一歩のところで燃焼しきって止まってしまいました。この試走の結果もっと軽く抵抗が少ない専用マシンが必要と判断したアズパカさん、早速3Dプリンタで専用ボディーの制作に取り掛かります。
こうして完成したマシンは、細いボディーにロケット花火を差し込む実に合理的な形状。JCJC(ジャパンカップジュニアサーキット)コースを走らせてみると、タイムは2.4秒。なかなかの好タイムです。
この後さらに改良を重ねて何度か走らせてみましたが、早くなりすぎるとレーンチェンジでコースアウトしてしまい、対策をするとタイムが大幅に落ちてしまう……となかなかうまくいきません。また、走るたびにコースが煤(すす)だらけになってしまい掃除しなければならないのが非常に面倒と、残念ながらこれ以上のタイムは出せませんでした。
この実験の結果、「ロケット花火は音や光を楽しむもので推進力を得るためのものではない」という結論に至ったそうです。うーんこれは示唆に富んだ結論だぁ……。
一見ネタのようで、なかなかいいタイムが出たロケット花火ミニ四駆。やはり火薬の力はすごいですね。
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