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エゾリスが毒キノコをムシャムシャ……!? 絵本のような世界の裏で“共存共栄”する姿が興味深いと440万件表示

人間はマネしないでね。

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 ベニテングタケを食べるエゾリスの姿がX(Twitter)に投稿され「絵本の世界」「めちゃメルヘン」と話題です。投稿は記事執筆時点で440万件以上表示され、2万6000件を超える“いいね”を獲得。でも、ベニテングタケって毒キノコですよね……?

 動画を投稿したのは、国営滝野すずらん丘陵公園(北海道札幌市)のスタッフさんです。同公園は北海道で唯一の国営公園で、森や渓流など4つのゾーンがあり、昆虫や野鳥、森の動物たちなどさまざまな生き物が自然のままの姿で暮らしています。

 ある日、園内でカサの部分を食べられているベニテングタケを発見したスタッフさん。また後日行ってみると、さらに多くの部分を食べられていてキノコの姿は無残な形に……。これは野生動物の“誰か”が食べていると確信したスタッフさんは、監視カメラを仕掛けることにしました。

毒キノコアフター 犯人はいったい……?

 まだ少しかじられた状況を投稿したときには、「鹿じゃないかな?」というコメントが多かったのですが、監視カメラに映っていたのはなんと……エゾリスでした!

 自分の体ほどの大きさのあるベニテングタケに前足をかけ、カサのはしっこの方からムシャムシャ。背伸びをして周囲をちょっと警戒したそぶりを見せたものの、次の瞬間はカサの下に潜り込んで下からムシャムシャ……。前足でちぎって持って食べてみたり直接かぶりついたり、「ごちそう発見!」と夢中な様子がとってもかわいいんです。

誰? 監視カメラにに映っていたのは……
リスでしたー エゾリスです
姿勢のいいリス 自分の体ほどもあるキノコ

 しかし気になるのは、「ベニテングタケ」と言えば「毒キノコ」として有名なキノコであること。厚生労働省のWEBサイトには、「食後30分ほどで下痢、嘔吐、腹痛の胃消化器系の症状が現れ、めまい、錯乱、運動失調、幻覚、興奮、抑うつ、痙攣など神経系の症状も現れる」「まれに死に至ることもある」と記載されています。

 そんな危険なベニテングタケを小さなエゾリスが食べても大丈夫なのでしょうか? 投稿にも「毒は大丈夫なの、毒は」「リス君は大丈夫なのか!?」との心配の声も寄せられています。

かさのしたも食べる いろんな方向からかじっています

 実は、ベニテングタケはエゾリスにとっては安全な食べ物なんです! 神戸大学大学院理学研究科の研究によると、「ニホンリスは、ベニテングタケやテングタケといった有名な毒キノコを日常的に食べている」ことと「毒キノコを安全に摂取している可能性が高い」ことが明らかになっています。

 さらに、リスにとってごちそうなだけでなく、テングタケ属にとっては「胞子を運んでもらうことで動物の移動に伴い分布域を広げることができるメリット」があり、「助け合いが起こっている可能性」があるのだそうです。毒キノコとリスの関係……とっても興味深いですね。

むしゃむしゃ エゾリスにとっては毒ではないそうです
リスアップ なんと、ベニテングタケにとってもメリットがあるらしい
ごちそうさま 監視カメラはこの続きも捉えていました!

 最初にキノコを食べる姿が撮影されてから2日後、残ったベニテングタケを食べるエゾリスの姿が再び監視カメラに捉えられました。その後、リスが食べ残したベニテングダケの柄の部分を巨大なエゾシカが食べに来たシーン、そのシカに食べられてしまった場所に探しに来て「あ、ない!」と走り回るエゾリスの様子など、野生動物のかわいくて貴重な姿が続けて投稿されています。

 このように国営滝野すずらん丘陵公園では、園内の監視カメラに映った生き物たちをX(Twitter)滝野の森staff(@takinonomori)で公開している他、YouTubeチャンネル「国営滝野すずらん丘陵公園」でも四季の風景や花々とともに紹介しています。

 なお、下記は国営滝野すずらん丘陵公園からの注意事項です。来園する際は気を付けましょう。

  • 園内のきのこはすべて採取禁止です。
  • ベニテングダケは毒キノコなので、リスの真似をしてかじったりしないでください。
  • 園内のリスはすべて野生動物です。餌付けは絶対にしないでください。

画像提供:滝野の森staff(@takinonomori)さん

(Yuki ブログInstagram

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