日本のクリエイティブチームが制作した“スパイラル木琴”がパリへ 68段超の巨大自動演奏装置が「フランス国立公文書館博物館」で展示される(1/2 ページ)
転がる木製の球がバッハの名曲を奏でます。
東京に拠点を置くサウンドデザイン会社のインビジ(invisi)が制作した超巨大木琴「KO-TONE Spiral Xylophone」が、フランス・パリで9月に開催されたデザインの祭典「パリデザインウイーク 2023」にて展示されました。巨大ならせん状の木琴で、68段を超える階段を木製の球が転がって音楽を奏でます。
展示された場所は、マレ地区にある歴史のある施設「フランス国立公文書館博物館」。共用スペースに10日間設置され、会場では演奏しようと多数の人が集まりました。これをさらに巨大化し、441段もの巨大な木琴にしたものがメキシコの某所に誕生。
実際の木琴の演奏動画はYouTubeでも公開されており、落ちていく球がフラフラしながらも心地の良い音を奏でる様子は優雅で、一切電気を使わない自動演奏装置に目と耳を奪われます。演奏される楽曲は、バッハの名曲「主よ、人の望みの喜びよ」。
ちなみにこのスパイラル木琴と超巨大木琴は、2011年に公開されたNTTドコモのテレビCMで使用された作品「森の木琴」作品以後、独自に制作されたもの。同CM映像はカンヌ国際広告賞(※現在はカンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル)やグッドデザイン賞を受賞し、世界に拡散・評価され、特にフランスで高く評価されているとのこと。
インビジは、音楽をもとにした新しいコミュニケーションスタイルを目指して制作。誰もが球を入れることで演奏でき、さらに球の勢いや位置によって音が微妙に変わるため、それぞれが独自の演奏が可能になるとしています。
インビジ公式X(@invisi_dl)やYouTubeでは木琴のメイキングを含め、初期の開発の苦労をまとめたムービー、音楽を起点にした動画を発信中。
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