ワンコが見つけた瀕死の子猫。幸せをつかむまでの物語が前編と後編でInstagramに投稿され話題になっています。動画は記事執筆時点で、合わせて603万回以上再生され、「涙が出ました」「命が繋がって感動と、感謝です」と反響が寄せられています。
黒柴の「しょうが」ちゃんが散歩中に発見したのは……
猛暑だった2023年7月の終わりごろ、黒柴の女の子「しょうが」ちゃんと投稿者さんが、早朝のお散歩をしていたときのことでした。しょうがちゃんは、ぐったりと横たわっているグレー色の子猫を発見。あたりのコンクリートと同化していたため、しょうがちゃんが見つけなければ、投稿者さんは気付かなかったといいます。
子猫の様子から「もう死んでしまっているのでは……せめてお墓を作ってあげよう」と思っていた投稿者さんでしたが、しょうがちゃんがお鼻を近づけてクンクンしてみると、子猫は最後の力を振り絞るようによろよろと起き上がったのです。
子猫を緊急保護することに
突然動いた子猫に驚き、思わず後ずさりするしょうがちゃん。子猫はその動きを目で追い、「ニャ〜」と鳴きます。懸命に起き上がったものの、もう一歩も動けない様子の子猫。投稿者さんには、この声が「助けて」と言っているようにしか聞こえなかったといいます。
子猫を「助けたい……助けなきゃ!」と思った投稿者さんは、左手に子猫を、右手にしょうがちゃんのリードを持ちつつ、子猫の身体中にこびりついたノミを拭きながら動物病院まで走りました。先生によると、子猫は生後3週間ぐらいで、たった210グラムの女の子。ひどい脱水と栄養不足を起こしていたため、一晩入院することになりました。
獣医師からは「今夜が峠です。助けられなかったらごめんなさい」と言われたとのこと。それでも投稿者さんは、しょうがちゃんが通る時間にたまたま横たわっていた子猫の運命と、必死に起き上がった生命力を信じることにしました。
退院できることになった子猫、しかし……
獣医師の先生がつきっきりで治療を施してくれたおかげで、なんと子猫は翌日の夕方に退院できることに! しかし、投稿者さんのお家ではどうしても子猫を引き取れない事情があったため、子猫のお世話の経験が豊富だという知人のAさんに相談することにしました。
投稿者さんは、子猫をどうしても助けたいが引き取れないこと、家族として迎えることができず申し訳なくて悔しい気持ちでいっぱいなこと、新しいお家が見つかるまでの動物病院の費用などは工面したいことなど、Aさんに子猫への思いを精一杯伝えました。すると、Aさんは快く子猫の預かりを引き受けてくれたといいます。
それからAさんのお家に行き、みるみる健康な身体を取り戻していった子猫。夏休み中だったAさんの家族もお世話を手伝い、ずっと子猫のそばにいてくれたそうです。たくさんの愛情をもらった子猫は、ふわふわの毛並みとくりくりなおめめになり、ボロボロだった姿が見違えて元気に成長。本来の健康的なかわいさを取り戻すことができました!
その後、9月に入り里親さんを募集すると、すぐに3組のお申込みがあったとのこと。その中から、先住猫ちゃんがいて、お家の中で自由に暮らせるすてきな家族との縁がつながったのだとか。そして子猫がずっとのお家に旅立つ前、Aさんは子猫をしょうがちゃんに会わせてくれました。しょうがちゃんは子猫の元気な姿に安心したのか、うれしそうに「ワンワン! クゥ〜ン」と鳴いて話しかけます。「あたしが見つけたの覚えてる!?」「幸せになってね」と言っているような姿にほっこりするとともに、「だれでちゅか?」と思っていそうなキョトン顔を浮かべる子猫にクスッとさせられるのでした。
幸せを手にした子猫の動画には「みなさんの力で小さな命が繋がって良かったです」「このコを取り巻くたくさんの優しさ、愛情がずっとのお家に繋がって行ったんだね」「ほんとによかった 幸せになってね」「素敵なお話をありがとうございます」といった、あたたかい声が続出。コメント欄は、しょうがちゃん、投稿者さん、Aさんへの感謝の声や、子猫の幸せを願う声であふれていました。
猫ちゃんが大好きだというしょうがちゃん。仲良くなりたくて奮闘するお散歩シーンや、日々の楽しそうな笑顔は、飼い主さんのInstagram(@syo_ga.smile)にて公開中です。
画像提供:syo- 0818.nyy(@syo_ga.smile)さん
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