約4時間で12トン以上のホタテを穫る“オホーツク海のホタテ漁”に密着した動画がYouTubeで公開されています。記事執筆時点で再生数は175万回を突破。コメントでは「すごい」「驚きの連続」「とても勉強になりました!」などの反応が寄せられています。
「達成しないと帰れない」ホタテ漁の厳しさ
ホタテの水揚げ量日本一を誇る北海道猿払村(さるふつむら)のホタテ漁を、北海道在住の現役漁師・拓栄丸の船長さんが自らセットしたカメラで撮影、公開しています。
猿払村のホタテ漁には総量12トンというノルマがあり、それを達成しないと帰ることができないとのこと。そのためホタテがたくさんいる場所は自然と激戦区になるそうです。漁は総船団長の掛け声で一斉に行われ、今回は1回目の“ホタテひき”が朝の4時27分ごろにスタートしました。
想像以上に“爆速” ホタテ漁の本気
水深や潮流といったデータから、八尺(※ホタテ漁用の漁具)をひくスピードなどを決め、この日は21分ほどひいて1回目の巻き取りへ。果たしてこの1回でどのくらい入っているのか……船長も「この瞬間だけはいつも緊張する」といいます。結果は……?
この1回で穫れたホタテは、なんと4.25トン。この量は幸先がいい方だそうで、貝でできた山の迫力に圧倒されます。それでもノルマを考えると「まだまだこれから」というのだから驚きです。想像以上に穫るスピードが爆速だ……!
その後は2回目の八尺をひいている間に、1回目のホタテの選別作業が行われます。かなりの量ですが選別は手作業(!)。殻を手で素早く箱に入れて分けていく様子が、まさにプロの仕事です。
あっという間にホタテで埋め尽くされた船
そして今回は、3回の巻き取りでノルマを達成。あっという間に船いっぱいのホタテが穫れました。最後の選別作業中には、特別な“チケット”と呼ばれる、ホタテのプロが選んだ「大きくて厚くて色の良い(つまりおいしそうな)ホタテ」も分けられ、これらはふるさと納税のラインアップにある商品などに使用されるとのこと。ちなみに海に戻された空の貝は、2024年に蒔くホタテ稚貝をヒトデから守ってくれるそうです。
猿払村の魅力、魅惑のグルメ
この日の合計は14トン402キロで、入港タイムは8時半。動画の後半ではこれらが工場にトラックで運ばれ、ホタテがふるさと納税の返礼品になるまでの様子も船長さんが特別に許可を得て密着取材しています。
なお、猿払村は酪農も盛んで、適した環境のなかで牛たちがびのびと暮らしており、そこで作られたおいしい乳製品を使ったホタテの“漁師飯レシピ”も動画ラストで紹介されています。
なお、返礼品に関する詳細は動画概要欄で紹介しています。YouTubeチャンネル「拓栄丸の船長 ヨナガ in Hokkaido」では他にも、ホタテの水揚げ量日本一を支える一大事業「稚貝養殖」の1日に密着した動画を公開しています。
画像提供:YouTubeチャンネル「拓栄丸の船長 ヨナガ in Hokkaido」さん
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