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壁紙や背景に人がカモフラージュした、まるでカメレオンのようなポートレートが注目を集めています。手がけているのはペルー出身でアメリカを拠点とするアーティストのセシリア・パレデスさんです。
セシリアさんは、背景となる壁紙や布地の模様に合わせて顔や体にペイントを施し、ポートレートを撮ります。“隠れ家”を意味する「Hermitage」という作品は、クラシックなロココ調の壁紙に合わせて背中にボディーペイントを施し、頭にはやはりロココ調模様のスカーフを巻いて完全に壁紙に溶け込んでいます。
樹木が鬱蒼と茂った森が描かれた背景には同じ模様の布をまとい、布から露出した脚や肩などの肌に背景と全く同じ模様をペイントしてカモフラージュします。一瞬見ただけではどこが肩で脚なのか見分けるのがちょっと難しいかもしれません。
実はこれらの作品はセシリアさんがアメリカに移住した時に新しい環境でうまく生活するために「この国に溶け込もう」と思っていたときに生まれた作品とのことです。移民としてアメリカに移住したセシリアさんの思いがたくさん詰まっている作品のようです。
セシリアさんのInstagramでは他にも、肌の色を生かしてカモフラージュした作品や、鮮やかな鳥が描かれた背景に見事に溶け込んでいる作品などを見られます。
Image credit:Cecilia Paredes(Instagram)
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