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割れたカップを有刺鉄線や針金で“修復”……!? 痛そうだけど美しいアートに引き込まれる(1/2 ページ)

日本の「金継ぎ」からインスパイア。

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 トゲトゲしているけれど、つい触れてみたくなる――割れたティーカップや皿などの陶器を有刺鉄線や針金で修復した前衛的なアート作品が注目を集めています。

前衛的なアート 針金で修復されたティーカップ

 制作したのはアメリカ出身のアーティスト、Glen Martin Taylorさん。Glenさんは割れてバラバラになったティーカップとソーサー、それにティースプーンの破片を全てパズルのように組み合わせ、錆びた針金でつなぎ合わせた作品を手がけています。Instagramには「自分の破片をようやく組み立て終えた気分だ。これで自分自身を認め、自分を愛し始めるようになる」と感慨深い言葉を綴っています。

前衛的なアート 漫画『チェンソーマン』のよう

 作品の中には、大きな口を開けて鋭い歯で噛みついてきそうなティーカップも。魅了された人たちからは「私のタトゥーのデザインにしたい」「チェンソーマンのカップだ」といった声が寄せられています。作品は一見攻撃的に見えるのですが、実はGlenさんにとって作品を手がけるプロセスは「心の回復でもあり癒しでもある」とのこと。

前衛的なアート いかにも攻撃的なカップとソーサー

 そんなGlenさんの作品はなんと、日本の古来からの技法である「金継ぎ」からインスピレーションを得たようです(参考記事)。金継ぎは陶器の修復に主に漆を使用するのですが、Glenさんは漆を鉄などに置き換えて素晴らしい作品を生み出したのです。

前衛的なアート 攻撃的な中にも希望が見出せるカップとソーサー

 Instagramには他にも割れた皿をミシン糸を通した針金で修復したり、錆びたハサミで修復した作品などが投稿されています。

Image credit:Glen Martin Taylor(Instagram

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