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オランダを拠点とするビジュアル・アーティスト、パトリック・バーグスマさんの割れた陶器を使った盆栽アートが引き込まれる魅力で注目を集めています。
パトリックさんは日本の伊万里焼などのヴィンテージ陶器と盆栽を融合した芸術作品を手がけています。まるで樹木が陶器を突き破って成長したように見え、自然の力強さが感じられる作品となっています。ちなみに本物のように見える盆栽は、実際にはポリマー素材やクレイなどを使って作っているそうです。
金継ぎの影響も
パトリックさんは作品において、破損した陶器を漆と金粉を用いて修繕する日本の伝統工芸、金継ぎ(きんつぎ)などから影響を受けたようです。確かに陶器を使った作品は割れた破片と破片を植物がつなぎ合わせているようにも見えます。なんだか、遠く離れたオランダの国で日本の伝統の息吹を感じられるのはうれしくなりますね。
松などの樹木以外にも苔で割れた陶器を覆い尽くしてオランダ山脈をイメージした盆栽も手がけており、「とてもステキだ」「面白い!」といった声が寄せられています。
パトリックさんの作品は陶器以外にも、廃墟となったビルに根を張る樹木の盆栽などがあり、Instagramでは朽ちた人間の頭部に根を張り巡らしている松や、伊万里焼を突き破って成長する朱色の花が咲いた木などが見られます。
Image credit:Patrick Bergsma(Patrick Bergsma/Instagram)
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