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「人生であと何着タイツを買えばいいのか」 “中の紙”で伝線させてしまうと嘆く投稿に共感の声、メーカーに取り出し方のコツを聞いた(1/3 ページ)

実は「中台紙」と呼ばれていた。

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 タイツに入っている”紙”に悩まされているという投稿に、X(旧Twitter)上で共感の声が集まっています。対策方法をメーカーにたずねてみました。

タイツの中の紙 タイツの伝染は大変(出典:PIXTA

「人生であと何着タイツを買えばいいのかおびえている」

 「拝啓 タイツ会社様」という書き出しで投稿したのは、ゆる外資コンサルMom(@Komatsuna_56789)さん。「新品のタイツの中にこのように紙を入れるのはそろそろお辞めにしませんか。あたくしレベルの不器用になると、この紙を取り出す際にタイツを伝線させてしまいます」と、タイツの中の台紙を入れないでほしいと語ります。

タイツの中の紙 中に入っている紙でピンと引き延ばされた部分が、破れてしまいそうにも見えます

 投稿の最後は「人生であと何着タイツを買えばいいのかおびえている女より」でしめくくられていて、長年この問題に頭を悩ませていることがうかがえました。

 投稿には「あるあるです」「わかりすぎる。このタイプ買わない」「この紙を抜く時に、ササクレがパンストを伝染させるのです…。この紙、パンストとタイツから無くして欲しいです」「これ本当にそう。コンビニにある、くるくる丸めたタイプが省スペースだし安心」など多くの共感の声が寄せられていました。

 また、”紙”の役割については、「何のための紙かよく分かってない」「足に履いた状態の色合いを確認するためですかね」「タイツは入れなくてもいいけどストッキングは入れて欲しい。目の粗い触り心地ザラザラしたストッキングが苦手なんたけど、これ入れてあると目の細さをパッケージの外から確認できるので失敗しないで買える」とのコメントが。

 伝線させない台紙の取り出し方については、「紙を2つ折りにして細くしてから取り出すようにしてる」「中の紙を2〜3回折ってから出してる。伝線させたことないな」といったアドバイスがあがった一方、「縦に折ると外しやすいって言うけど、縦に折った折れ目が引っ掛かって伝線するんだよね」「縦に折ればよっぽど大丈夫なんだけど、時間ない時めんどくさいし、資源ごみ増えるし…」と、手間の多さを指摘する声もありました。

 新品のタイツやストッキングをおろすときに困る人が多い”紙”ですが、そもそも何のためのものなのか。メーカーならではの伝線させずに台紙を取り出す方法はあるのか。多彩なデザインのタイツを手掛ける「グンゼ」にたずねてみました。

タイツやストッキングの中の”紙”は「U字に曲げてそっと取り出す」

――タイツやストッキングの中に台紙が入っているのはなぜですか。

グンゼ: 「ストッキングはベージュカラーが何色も展開がある中で、着用時のベージュの色味の違いをお客さまに分かりやすく確認いただけるように、中台紙(紙のこと)を入れ生地が拡張した状態にしています。継続購入のお客さまに対して、ご着用前の生地色でも判断いただけるよう半分は台紙に生地を2重に巻き付けています」

タイツの中の紙 パッケージの四角い窓から見える生地で、色が濃く見える左側は継続購入者が着用前の生地色を判断するための部分、薄く見える右側は新規購入者が着用時のベージュの色味を判断するための部分(グンゼ公式通販より)

――では、タイツは?

グンゼ: タイツ・レギンス等の厚手生地の商品については包装状態をキレイに見せ、またシワ等の発生を軽減するために台紙を使用しており、生地への挿入はしていない(生地を巻き付けている)ものが多いです

――台紙を入れるようになったのはいつごろからでしょうか。

グンゼ: お客さまに着用時の色味の違いを分かりやすく確認頂き、お肌の色にあわせてお好みのカラーを選んで頂けるよう、当社ではサポートストッキングの発売を開始した当初(1980年代)から中台紙を入れる包装形態が一般的になったものと認識しております

――伝線させないように、上手に取り出すコツを教えてください!

グンゼ: 中に入っている台紙をU字に曲げてそっと取り出すことをおすすめします。手が乾燥していたり、爪が割れていたり、ささくれがあったり、ネイルをしていたりなど手の状態も大いに関係しますので、そのような手の状態のときは薄手の手袋をして取り出せば伝線の心配を軽減できます


 中台紙と呼ばれていたタイツの中の”紙”。コメントにあったように生地の色を確認するためのものでしたが、「着用前」の色を表現するために2重に巻き付けて生地を重ねるという工夫がされていたのは、聞かなければ分からなかった事実かもしれません。

 また、中の台紙は折りたたむのではなく、「U字に曲げてそっと取り出す」のがコツとのこと。タイツやストッキングを扱う時は繊細な手つきで行う必要がありそうです。

 グンゼは読者に向けて「ストッキングに限らず、私たちグンゼは、お客さまのさまざまなライススタイル、シーンにおいて肌に一番近いところで“きごこち”を感じていただけるように取り組んでおります。今後も多様化するニーズをできる限りキャッチし、みなさまにとって身近で、より良い商品開発に努めてまいります」とのメッセージを送っています。

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