金髪ヤンチャ少年が、ピアノコンクールに挑戦したら…… 怒られ続けた4カ月と奇跡の結果に「心動かされます」「見入ってしまった」(1/2 ページ)
周りのサポートにも感動します。
中学1年生の“ヤンキー”がピアノコンクールに挑戦した4カ月の軌跡を追った動画がInstagramで307万回再生され、約1万4000件の“いいね”を集めるなど話題です。投稿者は、音楽教室「神戸サウンドオブミュージック」代表の一丸紗千子(@10sachiko)さん。
ヤンチャ男子がピアノコンクールに挑戦することになり……
主役の中1男子「とっ君」は、学校ではたびたび先生に怒られ、お母さんのもとにも何度も電話がかかってくるほどヤンチャな少年。一丸先生のピアノ教室に通っていましたが、他の生徒がコンクールで受賞していたのが刺激になったのか、初めてピアノコンクールに挑戦することを決意しました。
動画は、その日から4カ月、毎日レッスンに通ったとっ君の成長記録です。先が見えない練習に何度も気持ちがくじけ、涙を流す姿が映っています。
4カ月の日々の中には、ホームセンター等で市販されている養生テープと長い棒を使用して姿勢矯正をしたり、顔を布で覆ったまま鍵盤を見ずにピアノを弾いたりといった特訓も。とっ君は、野球の部活とサッカースクール、さらに学校のテスト期間と、とても忙しい日々のなかでピアノ教室にがんばって通い続けました。一丸さんによると、レッスンはいつも夜遅くからしか来れなかったため、眠気をなんとか乗り越えながら必死で取り組んでいたとのこと。
一丸先生は「壮絶な闘いのレッスンでしたが笑」と冗談交じりに振り返りますが、レッスン中にも悪態をつきまくる男子に情熱を持って接し続ける毎日は、相当な苦労があったのは想像に難くありません。
またお母さんも大きな決意を持ってピアノ教室に送り出し、決して安くはないレッスン料を一生懸命に働いて捻出し、毎日の送り迎えを頑張ったのだそうです。お姉ちゃんも弟のために、レッスン動画から内容を書き起こして指摘・修正したりと協力。家族と先生が一丸となってとっ君を支えました。
そして初のピアノコンクール「ブルグミュラーコンクール(中学 部門)」の結果は……。予選では優秀賞とさらにトップ賞でW受賞。続く「ブルグミュラーコンクール2023神戸ファイナル」では、なんと金賞を受賞するという、最高のハッピーエンドを迎えました!
先生が一番うれしかった瞬間は、成長を感じたひと言
それでも先生が1番うれしかった瞬間は、予選当日の朝、上手く弾けたことを褒めた際に、とっ君から「でもこれで調子に乗ったらあかんねん」という言葉が出たことだったのだとか。これまでは調子に乗る性格だったというとっ君でしたが、人としての成長を感じるエピソードに胸が熱くなります。
ちなみにその後、中学校からお母さんに電話がかかってきたそうですが……。内容は、「とっ君がいろんな場面で誰かを助けてあげる姿や、一生懸命取組んでいる姿がみられ、生まれ変わったかのような様子に学校の先生もびっくりしている」といううれしい報告だったそうです。
「思わず涙が出ました」「本気なレベルが日に日に増して泣けました」などの反響が寄せられています
Instagramのコメント欄では「思わず涙が出ました」「練習を重ねるうちにだんだん自信に満ちた顔になっていくかっこいいです」「本気なレベルが日に日に増して泣けました」と感動する声がたくさん寄せられ、「先生の真剣な気持ち…ピアノだけじゃない惹きつける何かがあるんだろうなぁと勝手に思いました」「息子さんの本気をサポートした親御さんも尊敬です」といった声から、「私もがんばろうって思えました」と勇気をもらった人の声なども寄せられています。
画像提供:神戸サウンドオブミュージック代表・一丸紗千子(@10sachiko)さん
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.