藤井道人監督×長澤まさみのNetflix映画「パレード」2月29日から世界独占配信　「喪失」経験した人の心に寄り添う一作

「本作は、10年間自分が描きたくても描けなかったテーマと、私に突如訪れた『別れ』が偶発的に合わさって生まれた作品です」（藤井道人監督）

　「余命10年」の藤井道人監督が長澤まさみさんを主演に迎えたNetflix映画「パレード」が、2月29日から世界独占配信されることが発表されました。

Netflix映画「パレード」

　同作は、がれきが打ち上げられた海辺で目を覚ました美奈子が、離ればなれになった息子を捜す道中で、自分が“想いを残した者たちがとどまる世界”にいることを知り、死者たちがそれぞれの会いたかった人を探す“パレード”に参加したことを機に、癒やしと希望を見いだしていくストーリー。人物の心根まで踏み込んだ心情描写と演出に定評のある藤井道人監督が、旅立ってしまった人の目線で遺された人への想いを描いた愛の物語となっています。

　主人公の美奈子を演じたのは、「海街diary」「MOTHER マザー」「エルピス-希望、あるいは災い-」などで存在感を発揮してきた長澤まさみさん。

　共演には、坂口健太郎さんや横浜流星さん、藤井監督のNetflixシリーズ「新聞記者」にも出演した寺島しのぶさんと田中哲司さん、物語の推進力となる映画プロデューサーのマイケル役にリリー・フランキーさん、「舞妓さんちのまかないさん」などでイノセントな魅力を振りまいた森七菜さんらがキャスティングされました。

長澤まさみコメント

　いつもあたり前にあった日常が、突然にして変わることがあり、まるで足跡を踏み直す様に、深く深く刻まれる。

　物語の中では人と人がつながり助け合い、分かち合うことで1人では拭えない不安や恐怖を遠ざけ進んでゆく。

　あぁ私にも出来るかもしれない。

　皆んなと同じ様に誰かの力になれるかも。

　力強く歩みを進めて、自分の扉を開く準備をしよう。

　これはいつだって、誰にでも許された自由であり希望なのだと思いました。

脚本・監督／藤井道人コメント

　「映画こそ、自由であるべきだ」と彼は言った。無責任な言葉だなと思いながら、そんな彼の言葉を胸に、久しぶりに自分の個人的な感情を信じて「パレード」を作りました。本作は、10年間自分が描きたくても描けなかったテーマと、私に突如訪れた「別れ」が偶発的に合わさって生まれた作品です。長澤まさみさんをはじめとする素晴らしいキャストとスタッフと作り上げたこの映画が、「喪失」を経験した全ての人たちの心に寄り添う作品になっていると信じています。そして、制作のハードルが極めて高い本作を、初稿を読んでGOを出してくれたNetflixに改めて感謝したいと思います。配信まで、楽しみにお待ちください。

　この度の震災に際し、心よりお見舞い申し上げます。1日も早い復旧をお祈りしております。