エアコンを付けたら、暖かい空気が出ない上に異音がする――積雪時によくある問い合わせとして、ダイキンが「雪の時のエアコントラブル回避法」を紹介しています。その異音は故障などではなく、「霜取り運転」によるものでした。
霜取り運転とは
気温が低く室外機の側面や背面の吸込口にある熱交換器に霜が付くと、一般的なエアコンは 霜取り運転に入ります。エアコンが霜取り運転に入ると、温風が出なくなったり室外機から聞きなれない音がしたりすることがあります。そのため、エアコンが故障してしまったと思う人が増加する傾向にあります。
霜取り運転になった際は、霜が溶けると通常の暖房運転が再開するため、10分程度待つと良いとのこと。室外機に熱湯や大量の水をかけることは、故障につながるとしています。
2018年1月や2022年1月の大雪の際、「エアコンが効かなくて困っている」「エアコンから暖かい風が出てこない」「室外機から異音がする」「エアコンが壊れた?」など、ダイキンのコンタクトセンターにエアコンに関する問い合わせが殺到。その数は、通常時の約2倍にも達したそうです。
雪が降るまえにできること
天気予報で大雪が想定されている場合には、大雪が降ってもエアコン暖房を安心して使用するため、室外機の周りが物でふさがれていないかあらかじめチェックするようダイキンは呼びかけています。
また、室外機の周りに雪が積もって空気の吸い込み口、吹き出し口をふさいでしまったら、空気の通り道を確保するため、エアコン専用ブレーカーをオフにした上で、室外機の周りの雪を取り除くことが重要とのこと。吹き出し口・吸い込み口の前は、30センチは空けるようにしましょう。前面だけでなく、側面や背面の障害物にも注意し、室外機の上に積もった雪も、落下して吹き出し口や吸い込み口をふさいでしまう可能性があるので取り除くことが望ましいとしています。
室外機は屋外の熱を部屋の中に移動させることで温めており、吸い込み口がふさがっていると、空気を効率的に吸い込むことができません。また、吹き出し口がふさがっていると、室外機から吹き出された冷たい空気を、室外機が再び吸い込んでしまう「ショートサーキット」という現象がおこり部屋が暖まるまでにまでに時間がかかり、電気代が高くなってしまうこともあるそうです。
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そういう原理だったのかー。