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【獣医師執筆】愛犬が布団にもぐり込んで来るのはなぜ? 苦しくないの? 犬の気持ちと理由を解説します

布団にもぐり込む犬の気持ちと理由を獣医師が解説します。

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 ペットが幸せな一生を送るためのサービスや情報を提供するペトコトが運営するペットライフメディアから、大切な家族である愛犬や愛猫と、健康で幸せな人生を一緒に楽しむための知恵をお届けします。

 ペトコトメディアは獣医師やトリマーをはじめ、100人以上の専門家が執筆。病気・しつけなどの専門知識から、ドッグカフェ・宿などのレジャーまで、信頼できる情報を幅広く伝えています。

 今回はそんなペトコトメディアから、「犬が布団にもぐり込む気持ちと理由」についてご紹介します。

著者:ペトコト編集部

ペトコト 犬 暖房

獣医師やトリマーをはじめ、100人以上の専門家が執筆・監修し、病気・しつけなどの専門知識から、ドッグカフェ・宿などのレジャーまで、信頼できる最新情報を幅広くお伝えします。ペットフードについてはこちら


 飼い主さんの中には、愛犬と一緒に添い寝をしている人もいるでしょう。犬によっては、布団の上で寝たり、布団の中にもぐり込んできたりする子もいます。すっぽりと布団をかぶって寝ている犬たちは、苦しくないのでしょうか? 今回は、犬が布団にもぐり込んで来る理由について紹介します。

犬はなぜ布団にもぐりたがるの?

 犬が布団に潜る理由として以下の5点が考えられます。

  • 狭い場所は安心できるから
  • 寝心地がいいから
  • 寒いから
  • 飼い主さんとずっと一緒にいたいから
  • 飼い主さんの匂いがするから

狭い場所は安心できる

 犬が布団にもぐり込んでくるのは、お布団の中が安心できる場所だからです。

 犬はもともと、地面に穴を掘ってそこで子育てをしていたため「暗くて狭い場所が安全である」「そこにいると安心できる」ということがDNAに刷り込まれているのです。

 布団の中は寝心地が良いうえに、自分の身をすっぽり覆い隠す暗くて狭い場所で、犬が安心できる条件がそろっているのです。

寝心地がいいから

 犬はフワフワしたやわらかいものが好きで、それを心地が良いと感じています。

 暑いときは少しでも涼を感じるためにフローリングなどの固い場所に寝ることもありますが、ソファにいるのが好きな子は多いですし、床に毛布などを敷いてあげると高確率でその上に寝ます。

 布団は人間にとっても心地良いものですが、犬にとっても寝心地が良いものなのです。

寒いから

 犬の多くは寒い場所より適温の温かい場所で過ごすことを好みます。寒さでぎゅっと縮こまって寝るよりも、温かい場所でリラックスして寝るのが好きなのです。

 寒さには強いといっても、案外、犬は寒がり。

 室内飼育が多い現代では、その傾向はより強いかもしれません。冬の、特に夜間はおうちの中も冷えることが多いですし、そのようなときには犬も暖かい飼い主さんの布団にもぐり込みたくなるのでしょう。

飼い主さんとずっと一緒にいたいから

 犬にとって飼い主さんは、お世話をしてくれる保護者でありリーダーであり、友達で家族です。つまり犬にとっては飼い主さんがすべてであると言っても過言ではありません。

 そのため、犬は飼い主さんに強い愛情を注ぎ、一緒に過ごすことを望みます。寝るときも飼い主さんと一緒に寝たいのです。

飼い主さんの匂いがするから

 犬は飼い主さんの匂いが好きですし、飼い主さんの匂いは犬を安心させます。

 自分が信頼している飼い主さんの匂いに包まれて眠ることは犬にとってはうれしいことなので、布団にもぐり込みたくなるのでしょう。

犬は布団の中で息苦しくない?

 すっぽりお布団にもぐってしまうと、窒息するのではと心配になるかと思いますが、布団は通気性があるのでたいていの場合は大丈夫です。

 犬も息苦しければ、自分で出てきますし、頭だけ布団から出して寝る子もいます。心配なときは頭を布団から出してあげるようにすると良いでしょう。

犬と一緒に寝るときの注意点

 愛犬と一緒に寝るときは以下の点に注意する必要があります。

  • 犬のケガに注意
  • 分離不安に注意
  • 清潔に保つ
  • ルールを決める

犬のケガに注意

 犬が布団にもぐり込んできたときに、心配なのは犬をつぶしてしまうことです。

 体重が数キロ程度しかない小型犬は熟睡した飼い主さんが寝返りを打った際に、誤ってつぶしてしまう危険があります。

 チワワなどの一緒に寝るとつぶしてしまう懸念がある大きさの子は、犬専用のベッドなどを用意してあげて飼い主さんの布団にはもぐり込ませない方が良いでしょう。

 犬の大きさにもよりますが、特に小型犬の場合、飼い主が寝返りを打った際に足を踏んでしまったり、変な姿勢になり関節を痛めてしまったりする恐れがあります。ベッドの場合には、ベッドから落ちて骨折する事故もあり得ます。

 また、鼻が短い短頭種の場合は、他の犬種に比べるともともと呼吸がしづらい犬種のため、布団の中や変な姿勢で寝ていると、呼吸困難になる可能性があるので、注意が必要です。

分離不安に注意

 飼い主と一緒に寝ることが当たり前になると、犬がひとりで寝ることができなくなる可能性が高くなります。

 例えば、動物病院での入院や、お留守番などの、飼い主と一緒に寝られない状況になると、犬に大きなストレスを与える可能性があるので、注意が必要です。

清潔に保つ

 犬が布団にもぐりこんでくると、飼い主さんとかなり密着して眠ることになります。お互いのためにも、お布団も愛犬も清潔に保ちましょう。

 犬は散歩などで外に出る機会が多いため、ノミやダニ予防もしておくと良いですね。

 特に換毛期は、短毛種であってもブラッシングして、抜け毛を取り除いてあげましょう。

ルールを決める

 犬が布団を自分の場所だと勘違いしないためにも「どいて」「おりて」などのコマンドを覚えさせましょう。

 犬が布団を自分の場所だと勘違いすると、唸る、噛むなどの行動がみられることがあります。そうならないためにも「どいて」「おりて」などのコマンドを覚えさせ、ルールを決めることが大切です。

まとめ

  • 犬が布団にもぐり込むのは安心できる場所だと感じているためです
  • 特に小型犬は寝返りなどでつぶさないよう注意が必要です
  • 愛犬も布団も清潔を保ちましょう
  • 関係性を保つためにも「おりて」のコマンドをしつけましょう

 大切なのは、愛犬との信頼関係です。

 飼い主がリーダーとして、安全・快適に愛犬と眠りましょう。

著者:ペトコト編集部

ペトコト 犬 暖房

獣医師やトリマーをはじめ、100人以上の専門家が執筆・監修し、病気・しつけなどの専門知識から、ドッグカフェ・宿などのレジャーまで、信頼できる最新情報を幅広くお伝えします。ペットフードについてはこちら


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