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伝説の魚・タキタロウと出会い“人生が狂った”学生、驚きの現在が117万表示 数奇な運命に「ロマンだ」「釣りキチ三平世代には憧れ」(1/3 ページ)

ロマンの塊すぎて、これは狂わされても仕方ない!

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 伝説の魚との出会いが人生の転機に――。あるX(Twitter)ユーザーの数奇な運命が「ロマンだ」「応援したい」と注目を集めています。投稿は記事執筆時点で表示数117万件を突破、1万いいねを獲得。

伝説の巨大魚「タキタロウ」

 話題になっているのは、投稿者のにの(二宮仁/@2NoThree8)さんの人生と、“人生を狂わせた一匹”として紹介した魚「タキタロウ」の存在です。

タキタロウ 人生を狂わせた 魚 就職 論文寄稿 研究 伝説 怪魚 巨大魚 タキタロウ館で撮影された“1985年捕獲の大型魚”の剥製(画像提供:にの/@2NoThree8さん)

 タキタロウは、山形県鶴岡市の自然湖である大鳥池(おおとりいけ)に伝わる幻の魚。人気漫画『釣りキチ三平』で「O池の滝太郎」として取り上げられたことでも知られ、人によってUMAや古代魚など、イメージが異なる魚です。

 そのタキタロウが棲むとされる大鳥池は、朝日連峰の登山口(泡滝ダム)から約3時間ほどかけて登った場所にある神秘的な湖。当時、大学に入学したばかりだったにのさんは、その美しい景色を見て、“タキタロウは本当にいるのではないか”と根拠もなく思うようになります。

タキタロウを知った学生の人生は、いつしか面白い方向へ

 以降、タキタロウにのめり込んでいったにのさん。大学ではタキタロウの遺伝子解析を行い、種の同定を試みるという興味深い実験をもとに卒業論文を書き上げました。実験に使用したのは、鶴岡市にある「タキタロウ館」に展示されている剥製。こちらは1985年に捕獲された全長67.7センチの大型魚で、同個体が「伝承のタキタロウであるかどうかの判断は難しい」としつつ、その結果や考察をつづっています。

 その後、にのさんはタキタロウの正体を突き止めるため、イワナの養殖場に就職。タキタロウに関する論文を寄稿し、現在はパネリストとしてイベントに出演するなど、タキタロウを追う人生を歩んでいます。

 「いつかタキタロウについてまとめた本を出したい」というにのさん。Xではその人生や熱い思いに「尊敬いたします」「陰ながら応援いたします!」「謎の解明、期待しています!」「正体が分かるの楽しみにしています」などの声が寄せられています。

 また、タキタロウの魅力に取りつかれた人も多く、「こんな魚がいるんですね」「釣りキチ三平世代には憧れの魚」「よくテレビで『幻の巨大魚!』と特集組まれてましたね ドキドキしながら観てたなぁ」といった声も寄せられていました。

 なお上記の卒業論文はリメーク版として、サケ科魚類研究会が2023年12月に出版した電子書籍『サケ科魚類研究ノートvol.1 山形のサケ科魚類たち』に掲載。同誌掲載の、にのさんの幼馴染が執筆した卒業論文「活用される伝承とその背景についての研究−大鳥池伝承と幻の魚タキタロウを事例にー」では、民俗学の立場からタキタロウに迫っています。東根市電子図書館国立国会図書館デジタルコレクションで無料かつログインいらずで読めるので、興味がある人は一読することをおすすめします。

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