3月16日、北陸新幹線の金沢ー敦賀間が延伸開業します。これにより、東京から金沢まで開通していた新幹線ルートが南へ延伸する形で、福井県の福井および敦賀まで新幹線でアクセスできるようになります。
北陸新幹線のさいはて、福井県南部に位置する「敦賀」
これまで東京から敦賀への移動は、北陸新幹線で東京ー金沢間を移動したのち特急に乗り替えるか、東海道新幹線で東京ー米原間を移動したのち特急に乗り替える必要がありました。今回の延伸によって新幹線1本で、東京ー福井間を最短2時間51分、東京ー敦賀間を最短3時間8分で移動可能になります。
最終的には新大阪までの開通を目指している北陸新幹線ですが、現時点での終着駅にあたるのは敦賀。ここからさらに在来線を乗り継ぐと、美浜町・若狭町・小浜市などの“若狭路エリア”を訪れることができます。
「北陸新幹線のさいはて」敦賀、そしてその先にはどんな町があるのでしょう? 新幹線延伸より一足早く2023年秋に現地を訪れた編集部員が、その魅力をピックアップしてお伝えします!
都の台所を支えた「御食国」 グルメも文化も豊かなエリア
古代より、朝廷に食物を献上してきた「御食国(みけつくに)」のひとつである若狭国。海産物や塩などの豊富な食材を都へ運び、都の食文化を大いに支えてきました。
グルメの豊かさは今もピカイチ! 入り組んだ地形によって荒波の影響を受けにくく、プランクトンが集まりやすい若狭湾では一年中さまざまな海の幸に出会えます。
海鮮丼 うお吟
JR敦賀駅から徒歩約20分 車で約7分/北陸自動車道 敦賀ICより車で約10分
若狭佳日
JR小浜駅から車で約15分/舞鶴若狭自動車道 小浜ICから車で約10分
夕雅と旬彩の宿 せくみ屋
JR小浜駅から徒歩約10分/舞鶴若狭自動車道 小浜ICから車で約10分
さらに、都から近い港の一つとして、海産物など豊かな食材を送り届ける若狭・小浜から都までの道は「鯖街道(さばかいどう)」と呼ばれました。食材だけでなく人や物資も多く行き交いにぎわっていたそうで、宿場町のひとつであった「熊川宿」には当時を思わせる伝統的な町並みが今も残っています。
また、鯖街道の起点であった小浜のまちにも、京文化を感じさせる景観が残っています。かつての茶屋町「三丁町」から海までは歩いてすぐの距離。タイムスリップしたような情緒あふれる町並みとその先にある静かな港、胸に刺さる組み合わせ……!
熊川宿
JR上中駅から近江今津行きJRバスで「熊川」下車 徒歩約3分/舞鶴若狭自動車道 若狭上中ICから車で約15分
三丁町(小浜市小浜西組重要伝統的建造物群保存地区)
JR小浜駅から徒歩15〜20分/舞鶴若狭自動車道 小浜ICから車で約10分
【取材協力:青々吉日/嶺南誘客キャンペーン事務局】
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.