「快冬(かいと)という自分の名前をイメージして絵を描いてほしい」。そんな依頼を受けた作家が美しいテクスチャーアートを制作する様子をYouTubeで紹介。動画は記事作成時点で330万再生を突破、12万件の高評価を獲得するなど大きな注目を集めています。
投稿者は、テクスチャーアート作家のあわさん。テクスチャーアートとは、絵の具とペーストを使って描く立体的な絵画のことです。あわさんは「美術をやらない人にもものづくりの楽しさを感じていただけたら」という思いから、SNSで作品にまつわる思いや制作過程を公開しています。
今回話題を呼んでいるのは、依頼主さんから「快冬(かいと)という自分の名前をイメージした絵を描いてほしい」というオーダーを受けて制作した作品の制作動画です。
依頼主・快冬さんの名前の由来
依頼主さんは雪深い北海道で夕方に生まれました。その翌日、前日までの雪が止み快晴だったことから「快冬」と名付けられたそうです。
あわさんは、快冬さんのお母さんが出産の翌日に目にしたであろう美しい景色を何としてでも絵に絡めたいと考えました。そこで、快冬さんが好きだという冬の朝焼け空をイメージし、降り積もった新雪に空を反射させた絵を描くことにしました。
テクスチャーアートの制作過程
まずはキャンバスに向かって白いペーパーペーストをペインティングナイフで広げ、雪を描いていきます。凹凸のあるペーストは北海道の深い雪のイメージにぴったりです。
次に、キャンバスに直接絵の具を落として筆で広げ、朝焼けの空を描いていきます。ブルーとピンクを広げた上に黄色や赤色、白を重ねることで、グラデーションの美しい空になりました。色使いがお見事です!
続いて、遠くに小さく見える山と、空に昇る太陽を描き、神秘的な星をちりばめました。これにより、作品は一気に幻想的な雰囲気をまといます。
ペーパーペーストで描いた雪の上には、絵の具で淡いグレーの影を描いていきます。あわさんによると、ペーパーペーストは水を吸うため、上から透明水彩を塗って色を重ねることができるそうです。
そして、絵の中央に黒い絵の具で十勝の「ハル二レの木」を描いたら、ついに絵の完成です! 先ほど雪の上に描いたグレーの影は、ハル二レの木から伸びる大きな影となりました。これは大地に根付いた生命を表しているそうです。
冬の朝、大地に命が降り注ぐ様子をイメージした景色。まさに「快冬」という名前にふさわしく、美しい壮大な絵に仕上がっています。
「全てが美しい」「私も作ってほしい」と大反響
動画のコメント欄には「『快冬』の由来を聞いた上でこの絵を見ると、まさに『快冬』って感じだしそもそもめっちゃきれいだし全てが美しい」「完成した絵が出た瞬間ため息がこぼれました」「とても希望を感じる絵で好きです」「ガチで涙出ました」など、多くの絶賛の声が寄せられました。また、「いつかあわ様にご依頼してみたい」「私も作ってほしいです!」など、制作を希望する声も集まっています。
あわさんの投稿をもっと見る
あわさんの美しい作品の数々は、YouTubeやX(Twitter)アカウント(@awa_awa3010)、Instagramアカウント(@awa_awa3010)でも公開中。テクスチャーアートの制作過程や作品へ込めた思いを発信しています。
画像提供:あわ(@awa_awa3010)さん
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