ボロボロの「パンスライサー」を修復→足りない部品は“一から”作る徹底ぶりに「今まで一番すごい」と称賛【海外】(1/3 ページ)
新品同様に完成させる技術はみとれるほど。
部品の足りないさびついたパンスライサーを修復する動画がYouTubeに投稿され、21万回を超える再生数を記録しています。マジですごい。
足りない部品も作っちゃう徹底ぶり
動画を投稿したのはYouTubeチャンネル「Odd Tinkering」。直訳すれば「奇抜な手作業」を意味します。失われた部品すら作り出す技術にふさわしいチャンネル名ですね。
今回の動画では、さびついたデンマーク製のパンスライサーが登場します。1759年創業の老舗メーカー「RAADVAD」の製品です。パンを置く台となるL字型の木の板やパンのスライスの厚さを調整するための部品が欠けていることが説明されます。
まずは、固く締まったネジに油を差して分解。レーザークリーナーを使ってさびや塗装を削り取る作業もありました。
次に失われた部品の形を3Dプリンタで作成。そのまわりを石こうで固めて熱し、中のプラスチックを溶かして型を作ります。そこにアルミニウムを流し込むことで不足していたパーツを見事鋳造しました。
また、鉄の板をたたいたり曲げたりして、ひしゃげたW字の形に加工しパンスライサーの板をささえる脚も製作。その他、刃の部分やもろもろの部品も研磨していきます。
形が整った部品はスプレーを吹きかけて青く染め上げ、手作業で文字や王冠のマークを金で塗って完成させます。最後に、木製の取っ手やパンを置くための木の板も作りました。
全ての部品が仕上がったところで、いよいよ組み立てていきます。こうして徹底的に修復されたパンスライサーを実際に使ってみると、フランスパンを見事にスライスすることができました。
YouTubeでは「今まで見てきた中で一番すごい」と称賛する声や、「私はデンマーク人で祖母から受け継がれてきた同じモデルを持っていますが完璧な状態に仕上がっています」「デンマーク伝統のライ麦パンは四角いから、枠にぴったりですね」と本場デンマーク人から感心する声が寄せられていました。
YouTubeチャンネル「Odd Tinkering」では他にもレトロな消火器やPS3、Wiiコントローラーなど電化製品も修復しています。
※画像はYouTubeチャンネル「Odd Tinkering」の動画より引用
(物書きモトタキ)
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