5年前や10年前……。少し前にインターネット上で話題になった投稿や動画を振り返って紹介する企画「昔のインターネット発掘!」。今回紹介するのは、2020年11月にYouTubeで公開されたレジン作品のメイキング動画です。透明なレジンの中でタバコが燃えて煙を出している不思議な光景は反響を呼び、記事執筆時点で1616万回再生を超えています。
塗装とLEDで火の点いたタバコを表現
動画を投稿したのは、エポキシレジンを使った独創的な作品を紹介しているYouTubeチャンネル「ResinWoodArt - jedrek29t」(@jedrek29t)さん。
今回は四角い透明レジンの中にタバコが閉じ込められた作品を制作していますが、なんとタバコの先端は火が付いているかのように赤く光り、灰色の煙まで出ているように見えます。これどうなってるんだ……!?
動画はまず、タバコの加工から始まります。使っているのは実際のタバコですが、中の葉が透けて見えると見栄えが悪いので、いったん葉を取り出して、白い紙を巻いたものをタバコの巻紙の内側に挿入。そこへ再び葉を戻します。
そのあと、タバコの先端をバーナーであぶって焦げ跡を作り、極小のLEDを仕込んで先端が光るようにします。さらに先端に葉を少しだけ接着し、白く塗装して灰を表現。先端は赤く塗装して火の色を再現し、全体をUVレジンでコーティングしたらタバコの準備が完了です。
次に、タバコをくわえる口の形を作るため、歯の型取り剤に自身の口を押し付けて型を取り、その型でさらにシリコン製の“口”を作成。その口にタバコをくわえさせた状態で四角い枠にセットして、そこへ透明なエポキシレジンを注いでいきます。
レジンを半分まで注いだところで、グレーに着色したレジンを絶妙に伸ばして煙を表現します。あとは残りのレジンを注ぎ、完全に固まったら枠やシリコンの“口”を取り除いて大まかな形が完成しました。
仕上げに、口の形になっている面を肌色に着色。最後に、口のほうへ引っ張り出しておいたLEDの線にスイッチ付きバッテリーソケットを設置して電池を入れます。スイッチを入れると、本当に火が点いているかのようにタバコの先端が光りだしました。煙も火もリアルだ……!
あまりの再現性の高さに、視聴者からは「実際に火を凍らせてると信じているのは私だけ?」「まるで魔法のよう」「煙がこんなにうまくいったことに驚いた」「ライトを点けるととってもリアル」「エポキシレジンのミケランジェロだ」といった驚きのコメントが寄せられています。
画像引用:YouTubeチャンネル「ResinWoodArt - jedrek29t」(@jedrek29t)さん
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ここを足掛かりに、また新たな製作が進んでいます。