北海道・十勝にあった林業集落跡の写真がX(Twitter)に投稿され話題になっています。ビフォーアフターの比較が関心を呼び、記事執筆時点で25万回以上表示され、3300を超えるいいねが寄せられました。
最盛期は1200人の集落規模
写真を投稿したのは、北海道上士幌町の糠平温泉から観光情報などを配信しているアカウント「ぬかびライフ@北海道 糠平温泉」(@nukabilife)。
十勝三股とは北海道河東郡上士幌町三股のこと。大雪山国立公園の東部に位置し、豊富な森林資源に恵まれたことから、かつては大規模な林業集落が形成されていました。当時は旧国鉄士幌線の終着駅である十勝三股駅も存在しており、1978年まではこの地を汽車が走っていました。
上士幌町観光協会の公式サイトによると、最盛期の人口は最大で1200人ほどでしたが、現在は2家族のみが住み、その1軒がログハウス造のカフェレストラン「三股山荘」です。
「十勝三股今昔」として投稿された写真では、今は広大な草地となったかつての集落跡を前にして、昔の集落の写真を提示。山のシルエットを見れば同じ場所であることが分かります。
建物の影など人工物らしいものも見えますが、現在はほとんど自然に還ったといっていいでしょう。
「諸行無常の響き」を感じる人も
ビフォーアフターの大きな変化にリプライでは、「諸行無常の響きありを感じさせられずにはいられません」「雄大な山の形は変わらないのに一層の寂寥(せきりょう)感がありますねぇ」「栄枯盛衰 とはいえ、悲しい感もあり……昔日をしのぶのもまた、楽しくもあり……」「今の風景と、全く違いますね。その頃の三股にも行ってみたいなあ……」などの反応が寄せられています。その他、この地を訪れたことのある人からの写真投稿も見られました。
ぬかびライフでは、旧国鉄士幌線を中心とした鉄道遺産、産業遺産巡りなどのプライベートガイドツアーを開催しているそうです。
画像提供:ぬかびライフ@北海道 糠平温泉(@nukabilife)
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