「お酒と一緒にカフェイン入り飲料を飲むことはやめて」 農水省がカフェインの過剰摂取について注意喚起、過去には中毒死も(1/3 ページ)
過剰摂取になる量はそれぞれの体質によって異なるので、体の危険サインを見逃さないようにしましょう。
農林水産省の公式X(Twitter)が、健康への悪影響がある「カフェインの過剰摂取」について改めて注意喚起するポストを投稿しました。また、お酒と一緒にカフェイン入り飲料を摂取しないように呼びかけています。
飲料のカフェイン量に注意
カフェインの過剰摂取はめまいや震えなどが起こる可能性があり、エナジードリンクの多用等で中毒死した例も。また知らずに多く摂取してしまっているといったことを防ぐため、農林水産省はコーヒーや茶類に含まれるカフェインの量について知ることや、市販のエナジードリンクや眠気覚まし用の清涼飲料水のカフェイン量の表示を確認するよう呼びかけています。
農林水産省のサイトでは参考として、カフェインが含まれる食品と各カフェイン濃度をまとめた一覧が公開されています。100ミリリットルあたりの濃度で、コーヒーは約60ミリグラム、せん茶は約20ミリグラム、ほうじ茶は約20ミリグラム、玄米茶は約10ミリグラム、紅茶は約30ミリグラム。エナジードリンク(および眠気覚まし用飲料)は製品によって差が大きく、約32〜300ミリグラムとなっています。
なお、清涼飲料水の成分表示の多くでは100mlあたりの濃度で書かれており、缶や瓶1本あたりにすると、コーヒー約2杯分に相当するカフェインを含むものもあるとしています。
加えて、エナジードリンクなどのカフェインを多く含む飲み物とアルコールを一緒に摂取しないようにと注意喚起。米国疾病予防管理センターによると、「エナジードリンク中のカフェインがアルコールによる機能低下を隠してしまうため、思った以上に飲んでしまう可能性」があるとのこと。また「カフェインはアルコールの代謝に影響しないため、呼気中や血中のアルコール濃度を低下させることもありません」とも。2つを混ぜて飲むことで、結果としてアルコールによる健康への悪影響も受けやすくなってしまうようです。
同ページでは他にも、カフェインを含む医薬品の服用時は飲み物に注意することや、妊婦・授乳中の人やカフェインに敏感な人は、カフェインを取り除いたカフェインレス飲料(デカフェ)を利用するといったアドバイス・注意点を挙げています。
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