ドクダミを除草剤を使わず防ぐ方法3選 生態と対策がよく分かる解説に「待ってましたよ!」 「これは嬉しい!」と大反響(1/2 ページ)
あっという間に群生地になっちゃうから。
除草剤を使わないドクダミの防ぎ方がYouTubeチャンネル・「カーメン君」ガーデンチャンネルに投稿されました。記事執筆時点でこの動画の再生数は22万回を突破し「参考にします」「待ってましたよ」といった声が寄せられています。
園芸専門店スタッフが解説“除草剤なしでドクダミを防ぐ方法”
投稿者は、総合園芸専門店に20年間勤めているカーメン君(@kahmenkun)さん。以前には効果的な害虫対策の解説が話題になりました(関連記事)。今回はやっかいな雑草として名前が挙がることの多いドクダミを除草剤なしで防ぐ方法を紹介しています。
1.お湯をかける方法
数年前から流行している湯をかける方法は「100%枯れる」もの。原価を安くすませられる点もメリットの1つです。一時的に土は傷みますが、熱が引けばまた微生物も発生して回復します。
デメリットとしては、まずは湯を庭へ運ぶことが危険だということ。また、残っている根が生きていると再び繁殖してしまう場合も。駆除という点では「効率が逆にすごく悪いんじゃないかな」というのがカーメン君さんの意見です。
2.重曹を利用する方法
続いては重曹を利用する方法です。重曹は植物内に侵入して細胞を破壊し、葉の気孔を開けっぱなしにするため、植物は水分をとどめることができず枯渇し枯れるとのこと。さらに土の中に入った重曹によって根が伸びなくなり繁殖が止まる効果があります。コストパフォーマンスが良く使いやすい点に加え、土への残留もあまりないことも安心です。
デメリットとしては、水に溶かしてまく場合にしっかり吸収しない雑草だとあまり効果がない点です。粉末状でまけばそれなりの効果はあるものの、メリットとして挙げられたコスト面での負担にも。また、実際カーメン君さんがドクダミにかけてみたところ傷むは傷むものの、ドクダミに関しては「枯れない」という結果に……。根絶やしにするといった効果は見込めないかもしれません。
3.防草シートをかける方法
3つ目はカーメン君さんが「最強」と言う「防草シートをかける」方法です。防草シートは敷くと遮光するので植物は育ちません。しかしコストがかかることや継ぎ目なく一面に貼ることで景観を損なうデメリットがあります。
“いずれ何かを植えたい場所なのか?”や“通路にするのか?”など今後どうしていきたいかを決めて防草シートを利用することをオススメするというカーメン君さん。植物を植えない場所にするのであれば、しっかり厚めのシートを敷いた上に、砂利やマルチング、バークチップ、人工芝など装飾的な工夫を施せば景観のマイナスもなく雑草が生えるのを長期にわたって防げるそうです。
生育環境を変えて発生を防ぐ方法も
実際にドクダミが群生している場所へ移動したカーメン君さん。見ればドクダミは「割と日陰」に生える特徴があり、日当たりの良い場所だと生えていません。また湿っていたり酸性土壌を好んでいたりするため、手入れをしていないとドクダミは増え続けます。
これらのことから、環境や日当たりを見直し、石灰をまくなどして土壌環境を変えることで発生率を下げることができます。しかしなかなかすぐにできることではないので、その場合は紹介した3つの方法が実用的です。カーメン君さんは3つの方法を実践しているので、具体的な方法は動画を確認してみてください。
4〜5月のタイミングで一度刈り取るのも良し
土をあまり傷めたくない場合は刈り取るタイミングで発生を抑制することも可能です。時期は梅雨前の4〜5月あたりが適していて、葉っぱだけでもさっさっと取り除くと光合成を防ぎ、樹勢を抑えます。
さらにおまけの方法として、“ミントなどもっと強い植物を植えて戦わせる”手段も紹介。しかし管理は大変であり、放置すると繁殖が止まらなくなるので注意が必要です。
ドクダミがたくさん生えてしまった人からの反響が多数
動画には「地道に地下茎をブチブチ抜いて行くと翌年は確実に減っていきます」「我が家もドクダミ、スギナ蔓延っています」「気づいたら7割ドクダミだった我が家の庭」などドクダミに困っているという声の他に、「新芽を天ぷらで食べたりもします」「ドクダミのお花の化粧水や消毒薬を作って楽しみました」「除草の際に乾燥させて、お茶にしています」などドクダミの活用法についてのコメントも寄せられています。
カーメン君さんは、YouTubeチャンネル・「カーメン君」ガーデンチャンネルの他に、Instagram(@kahmenkun)やX(Twitter/@masterKahmen)で家庭菜園やガーデニングに役立つ情報を数多く発信しています。
画像提供:YouTubeチャンネル・「カーメン君」ガーデンチャンネル
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