黄ばんだ“90年代”のボロボロキーボードを修復したら…… 新品同様に生まれ変わった姿が37万再生 「音がいいね」「すばらしい」(1/3 ページ)
同タイプの製品を懐かしむ人も続々。
昔のキーボードを修復し、現代のPCでも使えるようにした動画がYouTubeに投稿されました。妥協のないこだわりの修復が反響を呼び、記事執筆時点で37万回以上再生されています。
古いキーボードが新品のように
動画を投稿したのは、年季の入ったデジタルデバイスや工具、調理器具などを修復する動画を公開しているYouTubeチャンネル「Odd Tinkering」(@OddTinkering)。今回の動画では、1995年製だというIBM Model Mキーボードの修復に取り組みます。
修復前の状態ではキーボードの表面が全体的に黄ばんで汚れており、ケーブルは被覆ごと断線してボロボロに。まずはカバーとキーキャップを全て外し、中の基盤も取り出します。
次はブラシでこすり洗いしたカバーとキーキャップをまとめて、濃度12%の過酸化水素水の中へ。温度調整をしつつ、UVランプを照射した状態で一晩置きます。これは「レトロブライト」と呼ばれる、黄ばんだプラスチックを漂白する手法です。
ただし、過酸化水素水は皮膚や粘膜に触れるとやけどを引き起こす恐れがあり、目に入ると失明の可能性も。十分な知識を持って安全性を確保する必要があるため、安易にまねをしないようにしましょう。
次は、ケーブル周りも現代のPCで使えるように修復していきます。もとの状態ではケーブルの取り外しができませんでしたが、USBコネクターを新たに設置してUSBケーブルを抜き差しできるように改造します。
最後にキーボード内部にたまったホコリを綿棒などで掃除して、全ての部品を組み立てれば修繕は完了です。修復完了したキーボードは真っ白ではありませんが、当時はこれが新品の色。80年代から90年代のPCではおなじみの色合いです。
動画はここでは終わらず、投稿者さんは“昔風のコイル状ケーブル”も再現。まっすぐなケーブルを金属棒に巻き付け、温風で温めてから水で急冷してコイル状に変形させます。まっすぐに戻っていかないよう、曲がった部分を逆向きにねじれば“コイル状ケーブル”が完成です。
ボロボロの古いキーボードを現役復活させた手腕に、視聴者からは「すばらしい仕事」「愛と敬意を感じる」「見ていて楽しいよ」「キーを外す音がいいね」「なんとクール」などの反響が。同タイプのキーボードを使っていた人からの「強烈なノスタルジーにおそわれた」「忘れていた古い友人に会ったような気分」といったコメントも見られました。
画像は「Odd Tinkering」のYouTubeチャンネルより引用
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