伊プロスキーヤーのジャン・ダニエル・ぺシオンと、パートナーのエリサ・アルリアンが山から転落死したことを伊ウィンタースポーツ連盟が6月1日、公式サイト上で発表しました。スポーツを愛する若いカップルの死へ悲しみの声が寄せられています。
W杯や世界選手権に出場歴を持つ選手
連盟は「恐ろしい悲劇がウインタースポーツ、特にスピードスキー界を襲いました。シャンポリック(※北イタリアのアオスタ渓谷にある町)で起きた悲劇的な山岳事故で、ワールドカップチームのメンバーだった28歳のジャン・ダニエル・ぺシオンが命を落としたのです。彼のパートナーも一緒に亡くなりました」と声明で伝えました。
そして彼のキャリアについて、2021年にワールドカップで15位という自己最高成績を収め、2022年には世界選手権で22位に入賞したと述べ、「フラビオ・ローダ会長と連盟はこの悲劇に際し、ペシオンのご家族へ哀悼の意を表します」と結んでいます。
「恋人と抱き合うようにして」遺体が発見
イタリア国営放送RAIの報道によると、2人はアオスタ渓谷のゼルビオン山で約700メートルの高さから転落。ゼルビオン山は2人にとって慣れた山でしたが、早朝に出かけてから連絡がないことを心配した家族が助けを求め、すぐにヘリコプターが出動したとのことです。何時間にもわたる捜索の末、2人の携帯電話から発信された信号をたどって遺体が発見されました。発見時、2人は抱擁するかのようにつながった状態だったと伝えられています。
28歳のジャンは新進気鋭のスキーヤーであり、27歳のエリサもまたインストラクターを務めるほどスキーがうまく、慣れ親しんでいました。2人のInstagramへは山や自然、スポーツへの挑戦といった、いつも溌溂(はつらつ)とした若々しい写真や動画が投稿されていました。
将来の活躍が期待されていた2人の早すぎる死に、Instagramのコメント欄へは「あなたは公平で厳しい、良い選手でした」「チャオ、ジャン。良い旅を、良いスキーを」「こんな悲劇を前にして言葉もないよ」「なぜ良い人が死んでしまうんだろう? なんて悲しい、美しいカップル。安らかにお眠りください」など、世界中から悲しみの声が多数寄せられています。
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