狛犬かと思いきや“狛猫”……!? 京都の神社を守る狛猫の写真が、X(旧Twitter)で「ナデナデしたい」「かわいい」などと反響を呼んでいます。
狛猫に寄り添う子狛猫の姿も
注目を集めているのは、神社仏閣、伝承や伝統などに詳しいXユーザー・幣束(@goshuinchou)さんの投稿。京都府京丹後市峰山にある木島神社(蚕ノ社)に鎮座している狛猫を紹介しました。
口を開けている方には子猫が寄り添い、一方の口を閉じている方は笑みを浮かべているような福々とした顔立ち。背後の絵馬も猫型で、「日本で唯一 狛猫」という立札も見えます。
投稿者の幣束さんによると、「京都府京丹後市峰山の金刀比羅神社境内摂社の木島神社の神前を護る一対の猫は、左側の母子猫が天保3年、右側の父猫が弘化3年の奉納で江戸時代のもの」とのこと。天保3年は西暦で1832年、弘化3年は1846年となります。
また、猫である理由を、「京丹後は丹後ちりめんという織物が盛んで、絹糸を作る養蚕が盛んであったので、養蚕といえば猫と蛇が守護神であります」と説明しています。
珍しい“狛猫”の姿に、Xでは「狛猫は凄いですね」「勉強になります」と驚く声の一方で、「昔から知る人ぞ知るネタでしたが、SNS時代になって参拝者が爆増しましたね」と近年になって注目を集めているという声も。
また、「蚕の大敵ネズミを始末してくれる守護神様ですね」と狛猫の由来へ思いを馳せる人も見られました。
ちなみに、一般的な狛犬はもともと獅子の像であったものが次第に犬の形に近づいたものといわれています。変わりどころでは“狛鳩”や“狛猿”もあり、幣束さんは今回の投稿に端を発するやり取りの中でそれらを紹介しています。
画像提供:幣束(@goshuinchou)さん
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