「これ以外買ったらダメ」植木屋がぶっちゃける“除草剤の選び方” ズバッと解説に「参考にします」「すごくわかりやすかった」(1/2 ページ)
選び方&使い方を間違えると大変なことに……。
種類が多すぎる除草剤はどれを買えばいいの……? そんな疑問にスッキリ答える動画がYouTubeに投稿されました。動画は記事執筆時点で4万再生を超えています。これからの季節に必見のやつだこれ。
初心者が避けるべき除草剤とは?
動画を投稿したのは、植木屋で園芸装飾一級技能士の資格を持つ中村健三さんのYouTubeチャンネル「植木屋ケンチャンネル。」(@kenzosan)。
中村さんはまず初めて除草剤を買う人に向けて選び方をレクチャー。避けるべきは効果の持続期間が長いものだといいます。
たとえば、8カ月効果が持続する除草剤を木の近くの雑草に散布すると、土の中に除草成分が残留してしまい、周囲の木の根も8カ月間ずっと除草成分を吸収することになります。すると、木が弱って病害虫にやられやすくなり、最悪の場合、枯れてしまうこともあるそうです。
また、隣の家の木の根が自分の敷地内に入り込んでいることもあり、その場合は隣家の木に影響が出ます。
そうした除草剤には、木から1〜2メートル離して散布するように注意書きされていますが、木の根はどこまで広がっているか見えないので使わないのがベター。具体的には効果の持続期間を表示しているものや、効果が持続する顆粒タイプのものを避けます。
ただし、周りにまったく木がないところでは散布して放置しておくだけで除草できるので使用してもいいそうです。
その他、原液タイプものは希釈が必要なので初心者はとりあえず選択肢から外します。また、芝生用は芝生でなければ買わないこと。
さらに注意したいのが、無登録除草剤と呼ばれるもの。これは他の除草剤と基本的には同じ成分ですが、農薬として検査を受けていないので庭には使えません。
以上のことから、初心者におすすめできる除草剤は、「効果持続期間が表記されていない」「顆粒タイプではない」「原液タイプではない」「芝生用ではない」「無登録除草剤ではない」という条件を満たしたものとなります。分かりやすい……!
除草剤の使用に「100パーセントOK」はない
次に中村さんは除草剤の使い方についても説明します。
効果が持続しないタイプの除草剤は散布した草だけが枯れるので、4月から9月にかけての雑草が生えやすい時期には1週間ほどで新しい雑草が生えてくるそうです。また、大きく育った雑草にはあまり効かないともいいます。
除草剤の使用については、「もう100パーセントOKっていうことはない」というのが中村さんの意見です。
そのうえで上手に使うには、抜いたらもう生えてこないタイプの雑草には、除草剤を使わず抜くことを優先します。小さな雑草が広範囲に生えていて抜くのが面倒な場合にだけ除草剤を使うといいそうです。
また、ドクダミ、クローバー、カタバミ、スギナなど何回抜いても根っこが残って生えてくるものは除草剤で枯らします。
ただし、除草剤をひんぱんに使うとイシクラゲという藍藻の一種が新たに発生することがあるので、そこにも注意が必要だそうです。
除草剤で桜の木が全滅した経験を持つ人も
除草剤の選び方と使い方をわかりやすく教えてくれる動画に、「とても参考になりました」「すごくわかりやすかったです」といった反応が寄せられた他、持続期間の長いタイプの除草剤で桜の木が全滅した経験をつづる人も見られました。
「植木屋ケンチャンネル。」の投稿
画像提供:YouTubeチャンネル「植木屋ケンチャンネル。」
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