トマトが甘く育つ仕組みを分かりやすく解説した動画がYouTubeに投稿されました。動画は記事作成時点で116万再生を突破、1万4000件以上の高評価を獲得するなど話題を集めています。
動画が投稿されたのは、YouTubeチャンネル「科学的に楽しく自給自足ch」。同チャンネルでは、ノウカノタネ株式会社を運営するつるちゃんが、夏野菜や果樹を中心とした作物の栽培方法や農業に関する情報を発信しています。
養分の転流とは
話題の動画は、トマトが生長する仕組みのうち「養分の転流」について解説したもの。転流とは、植物の体内で、養分がある組織から他の組織へと運搬されることをいいます。
トマトは葉っぱが光合成をすることで糖分がつくられ、その糖分が果実に送られることで甘くなります。つまり、甘くておいしいトマトを育てるためには、葉っぱにしっかり光合成をさせて、光合成で生まれた糖分をしっかり果実に届けることが肝要なのです。
つるちゃんは、甘いトマトを栽培するために役立つ知識として、トマトの糖分が増える仕組みを分かりやすく解説しています。
甘いトマトが育つ仕組み
生長したトマトは、地面から上に向かって8枚ほどの葉っぱが伸び、その上に1個目の果実がつきます。そしてその上に3枚ほどの葉っぱが伸び、そこに2個目の果実がつきます。
このとき、1段目の果実にもっとも多く糖分を送っているのは、果実のすぐ下にある葉っぱです。
そして2番目に多く糖分を送っているのは、果実の2個上にある葉っぱです。さらに、果実の3個上にある葉っぱも、果実に糖分を送っています。意外なことに、果実のすぐ上にある葉っぱは、あまり果実に影響を与えていないのだとか。
つまり、甘い果実を育てるために重要な働きをしている葉っぱは、トマトの果実のすぐ下にある葉っぱと、果実の2個上にある葉っぱ、そして果実の3個上にある葉っぱなのです。これらは果実にとって優秀な糖分の生産工場といえます。
下の8枚の葉っぱの働きとは
なお、地面のすぐ上にある8枚ほどの葉っぱはどのような働きをしているのかというと……。これらは光合成でつくった養分を根っこに送り、根っこを深く伸ばす働きをしています。
トマトが生長するためにこれほど細かい仕組みがあるなんて、すごい……! 家庭菜園などでトマトを育てるときは、つるちゃんの動画が参考にできそうです。
なお、トマトの栽培方法についてより詳しい解説動画も公開されています。基礎知識を身に付けたい人はのぞいてみると良さそうです。
「さすがプロ」「やり直したい」と反響
動画には「ここまでわかってしまうものなのか……さすがプロ」「すごい企業秘密みたいな情報じゃないですか!?」「有用な情報! 昨日の枝切りやり直したい!」「参考にしておいしいトマトを作るようにします」などの声が寄せられています。
YouTubeチャンネル「科学的に楽しく自給自足ch」では、この他にも作物の栽培方法など農業に役立つ情報を公開中です。
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画像提供:「科学的に楽しく自給自足ch」(@fuk_dacha)さん
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