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「マナー守れないなら釣りやめろ」テグス被害に遭った鳥のショッキングな姿に「胸が苦しい」 注意喚起に賛同の声続々(1/3 ページ)

動物と環境のことを考えてほしい。

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 テグス被害に遭った鳥の姿がX(Twitter)に投稿され、痛々しい姿に「胸が苦しい」「釣り糸は持ち帰ろうよ」「マナー守れないなら釣りやめろ!」とコメントが集まっています。釣りのマナーを呼びかける投稿は記事執筆時点で27万7000件表示を超え、2800件以上の“いいね”を獲得。釣り場の現実が、どうかたくさんの人に届きますように。

東京湾にいる「キアシシギ」の足に……

 投稿者は、野鳥観察の様子を発信している海(@cyoU1wrR78HwzKK)さん。2024年6月25日の朝5時、海さんは東京湾の奥の方で、渡り鳥「キアシシギ」を見つけのですが……その姿はとても痛々しいものだったといいます。

テグス被害に遭った鳥
足が痛々しい状態に

 写真に写るキアシシギの足元には、釣り人が置きっぱなしにしたと思われる釣り糸が絡まってしまっています。痛くて下に足を着けないのか、片足を上げるキアシシギ。この様子を見ていた海さんいわく、両足とも痛そうにしていたようです。原因が足に絡まった釣り糸だけであるかどうかは断言できないものの、足が痛くて思うように餌をとれず、繁殖地へ渡る体力がないためか東京湾に留まっている様子です……。

 今すぐに釣り糸を取ってあげたい気持ちに駆られますが、鳥獣保護管理法により野鳥を許可なく保護することは禁止されています。また、無理に保護しようとするとかえってストレスになり、さらに弱ってしまうこともあります。現実的な策としては各自治体にかけ合うか、奇跡的に糸が外れることを願うほかないのです。

 東京都環境局は「河原などに放置された釣り糸(テグス)が、野鳥の脚や身体に絡まり自由を奪い、野鳥を無残に死なせてしまう事例が後を絶ちません。釣り糸は、使えなくなったからと言って放置せず、必ず持ち帰って適切に処分しましょう」と、野生鳥獣が生息できる豊かな自然環境を守るよう呼びかけています。

被害を受けた「キアシシギ」に胸を痛める声

 コメント欄や引用リツイートには、「ショックです。これから水辺に行く時は釣り糸が落ちていないかも見て、落ちていたら回収しようと思います」「これのせいで釣り禁止になるのわかんない人多いんだろうな」「釣り人の捨てたゴミ!! 捨てないで持ち帰ってほしい。これは、ほんの一部です。釣り糸やら、針に絡まった野鳥たちは、たくさんいます!!」「息子も夫も釣りをするので、この画像を見せてしっかりゴミの片付け徹底するように伝えたいと思います」と、キアシシギの写真に胸を痛めた人たちの声があふれています。

「釣り糸は必ず持ち帰ってほしい」

 多くのコメントに対して海さんは、「鳥を見ていると、こういう場面に多々遭遇します」「本当に辛く、悲しく、涙が出ます」「自分にできることは、粛々と落ちている釣り糸を拾い、たまに声をかけてくれる方にお話をする位ですが、その度にどうか私の話が心に届いてくれますようにと願いを込めています」と、釣り場での現実についてポスト。

 また別日には、6月27日に見られたキアシシギの様子として「糸が両足にきつく絡まり、腫れ上がり非常に痛そうだった」「相当痛いのか、飛んできてすぐにペタンと座ってしまった」と報告しつつ、「本当に心が痛い。悔しい。悲しい。辛い」「釣り糸は必ず持ち帰ってほしい」と発信しています。

 これまでも、そして今も人間は環境を汚し、動物たちの住む場所を奪い続けています。自然の中で娯楽を楽しむときは、せめて動物たちに迷惑が掛からないようマナーを守ってほしいと強く願います。

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