「ありそうでなかった」 “ただ方向幕を回すだけ”のニッチすぎるSwitch向けシミュレーター爆誕 「シリーズ化が楽しみ」（1/3 ページ）

第1弾は近鉄奈良線。楽しみ方はいろいろ？

[大泉勝彦，ねとらぼ]

　鉄道車両の行き先を示す「方向幕」を再現したNintendo Switch向けソフト「くるくる回そう！方向幕コレクション for Nintendo Switch -近畿日本鉄道編 part1 近鉄奈良線- 鉄道方向幕シミュレーター」が2024年9月5日に発売されます。ダウンロード版限定で、価格は1000円。9月26日までは10％引きの900円で購入可能です。

鉄道車両の行き先を示す「方向幕」を再現したNintendo Switch向けソフトが誕生（画像はニュースリリースより）

鉄道車両の「方向幕」を回すだけ

　同ソフトは、鉄道車両で行き先を示す「方向幕」をNintendo Switch上でなるべく忠実に再現し、幕が回る様子を楽しむこと“だけ”を目的としたシミュレーションソフトです。

　一般的に方向幕には「急行」「普通」などの列車の種別や、終点の駅名などが書かれています。終点や始発駅などで幕が回転し、行き先表示が変わる光景を見たことがある人も多いのではないでしょうか。

収録イメージ（My Nintendo Storeの配信ページより引用）

　ソフトはシミュレーターとしての実用性を重視しているといい、隠し機能を除いてゲーム性は一切ありません。近年は車両の更新などで方向幕がデジタル化されることが多く、実際に回る方向幕の姿をアーカイブする目的も持っているといいます。

　第1弾となる「幕コレ 近鉄奈良線」には、近鉄奈良線系統（奈良線／京都線／橿原線／けいはんな線）の通勤電車の前面方向幕を収録。近畿日本鉄道や近鉄車両エンジニアリングといった“本家”全面協力・徹底監修のもと、実際の車両で録音した電鈴や警笛、扉開閉音などの音源も楽しめます。

（※）旧・東大阪線（現・けいはんな線）の方向幕は、類似フォントを使用した再現データを収録

　なお配信元のカエルパンダによれば、今後も他の鉄道会社とライセンス契約を進めていき、シリーズとして展開予定としています。