インテリアコーディネーターが、やぼったくなりがちな部屋をシンプルで明るい雰囲気にまとめるコツをYouTubeで紹介しました。動画の再生数は記事作成時点で3万2000回を超え、「勉強になります」「ワクワクしながら見ました」と注目を集めています。
動画はYouTubeチャンネル「インテリア王国」に投稿されました。同チャンネルでは、インテリアコーディネーターの広島知範さんが、快適な住まいづくりをサポートする情報を発信しています。話題の動画は、マンションの内装が自分の好みと合わない場合にインテリアを上手にまとめるコツを紹介したものです。
マンションの内装でよくある「濃いブラウンの床」の部屋は、家具選びが意外と難しいもの。明るくナチュラルな雰囲気にしたくても、うまく統一感を出せずにやぼったくなってしまうことが多いといいます。そこで広島さんは、どこかさえない印象の部屋を明るくナチュラルな雰囲気にまとめる方法をビフォーアフターで分かりやすく解説しました。
モデルはモダン系のマンション
今回のモデルとなるのは、12.2畳のリビングダイニングに3.7畳の対面キッチンが付いたLDK。濃いブラウンの床、ダイニングとリビングの壁にグレーのアクセントクロスが貼られているのが特徴です。
モダン系のかっこいいインテリアが映えそうなすてきな内装ですが、ナチュラル系が好きな人にとっては内装と好みが一致していない状態。まず広島さんは、明るいナチュラル系を好む人がやってしまいがちな家具選びの失敗例を紹介しました。
インテリアの“あるある”な失敗例
失敗例の部屋は、統一感がなくくらめで殺風景な雰囲気になっています。ネイビーのカーテン、やや濃いめの茶色のテレビボードは、配置してみると想像以上に暗い印象に。
ソファやテーブル、ラグ、棚、ダイニングテーブルなどは明るい色ですが、床の色と合っておらずバラバラな印象です。また、シンプルさを意識して最小限のものしか置いていないダイニングは殺風景に感じます。
広島さんによると、家具選びに一貫性がないとこのような失敗をしがちなため、一貫性を持たせることが大切だといいます。今回の場合は「明るめのインテリア&ナチュラルな雰囲気」という自分の好みを意識すること。さらに、この部屋にはインテリアの基本として7つの物足りない部分があると指摘しています。
失敗例のインテリアに足りないものとは?
まず、素材がウッドに偏りすぎていること。ナチュラル系を好む人が選びがちなウッド素材ですが、さまざまな色があるため、ウッド素材に偏ると返ってバラバラな印象になりやすいそうです。対策として、バラエティーに富んだ素材を意識すると全体のバランスが良くなるといいます。
また、ネイビーやオレンジなど色の種類が多いので、色を減らしてアクセントカラーをつくるとよいとのこと。さらに、照明器具がシーリングライトのみであること、観葉植物がひとつもないこと、アートなどの壁の飾りがないことも指摘しています。
これらのコツを意識すると、インテリアをより上質な雰囲気に変えられるということですね! 次に、広島さんはコツを生かしたインテリアのアイデアを紹介しています。
リビングを上質な雰囲気に変えるアイデア
まずはリビングの垢抜けアイデアを紹介。カーテンは濃いネイビーから淡いグリーンに変更し、テレビの横のテーブルとチェアはウッド素材から白色に変更しました。リビングのチェアは背もたれが低いものを選ぶと、圧迫感がなくシンプルに見えるそうです。さらに、2つの茶色い棚をホワイトウッドに変更し、くらめの部屋がぐっと明るい雰囲気になりました。
また、ナチュラル系カラーのソファは淡いグレーのソファに変更し、色合いの統一感を重視。ラグはオレンジ色から淡いグレーと白が混ざったぐるぐる模様に変更し、周囲となじませています。センターテーブルはウッド素材からガラス素材に変更しました。
さらに、テレビの横にはランプと植物を配置することでぐっと雰囲気が良くなりました。
壁面には2枚のアートをかけて、ソファにはアクセントとなる黄色いクッションとファーも置きました。リビングはすっかり明るくなり、まるで別の部屋のようです!
ダイニングのアイデア
続いてはダイニングです。ダイニングテーブルは床と相性がよい木の色を選び、チェアはなじみのよい淡いグレーに変更。棚はウッド素材から白色に変更し、テーブルの後ろに移動させました。
棚があったスペースには一人用のリラックスチェアを置いて、足元にラグを敷いています。家族と一緒にいるときも一人でリラックスできる空間を作ることで、より快適な暮らしにつながるそうです。
リラックスチェアの後ろにはランプと観葉植物も置いて、さらに快適でおしゃれな空間になっています。
天井照明のアイデア
天井照明はシーリングライトのみでしたが、代わりにダクトレールを取り付けて、スポットライト3つとペンダントライトを1つ付けました。フロアランプと合わせて複数の照明があることで、部屋がより明るい印象になっています。
広島さんのアイデアが詰まったリビングダイニングは、すっかり明るくナチュラルでおしゃれな部屋になりました。床や壁の色は変わっていないのに、家具選びでここまで変わるとは驚きです!
広島さんは、内装と好みが一致しないのはよくあることなので、家具を買う前にしっかりとイメージを膨らませることで快適な部屋に近づけるとアドバイスしています。特に、床が濃いブラウンの部屋はインテリア選びが難しいので、「あせって家具を買わずじっくりと腰を据えて楽しみながらお部屋づくりをしてみてください」と呼びかけています。
「勉強になります」と反響
動画には「床が濃い色の部屋に引っ越す予定なので、ワクワクしながら見ました!」「黄色が良いアクセントになって統一感もあって良いインテリアですね! とても勉強になります」「広島さんの手にかかれば不可能はない。ここまで変わる…すごいとしか言いようがありません」など、感動や称賛の声が寄せられています。インテリアをおしゃれにしたいときは、広島さんの動画が参考にできそうですね。
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広島さんは、この他にもYouTubeチャンネル「インテリア王国」でインテリアの工夫やアドバイスを紹介しています。
画像提供:「インテリア王国」(@interior059)さん
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