SNS上で注目を集めた投稿について、その背景をあらためて取材する「バズ投稿のウラ話」。今回は、2022年にX(Twitter)で話題になった、「いらすとやのイラストをAIで8回変化させた検証結果」(関連記事)について、投稿者の小野寺(@onodera000)さんにお話を聞きました。
いらすとやの「おじいさん」をAIで盛ったら?
フリー素材サイト「いらすとや」のイラストを、AIに描き直させて“盛った”らどうなる……? 小野寺さんは、写真加工アプリ「Meitu」を使って実際に検証を行い、思いがけぬ結果を投稿しました。
AIに描き直させるのは、いらすとやの「いろいろな表情の電話をする人のイラスト(高齢男性)」から、怒ったおじいさんを素材にチョイス。この少々いかついイラストをAIに渡し、出力結果を再びAIに……と、8回繰り返しました。
すると、AIは人知を超える発想を初手から提示してきました。おじいさんの鼻を口、口をリボン、怒りで紅潮した肌をピンク色の髪として少女を見いだし、おじいさんの顔の中に新たな顔を描いたのです。
これをさらに渡すと、新たに描かれた顔をベースに、AIは少女の絵をブラッシュアップしていきます。3回目には、おじいさんの耳やあごだった肌色の部分がコートのボア襟に描き替えられ、服装はすっかり冬の装いに。それに合わせて背景には雪らしいものが降り始めます。
さらに変化をかけていくと、ボアはフリルに、雪は水に。電話だったものは謎の石に変化し、もともとクレーマー風のおじいさんだったものは、8回目の描き直しで「水属性の魔法少女」に様変わりしました。
回を重ねるごとにイラストの深みが増す様を、「AIエグい」と振り返る小野寺さん。Twitterでは、「進化の過程に見える」「AIの着眼点すごい」など、さまざまな声が上がっています。
ねとらぼ編集部では、いらすとやのイラストをAIに描き直させた小野寺さんに、あらためて当時の状況やその後のエピソードについて話を聞きました。
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