街を歩いていると、公園の入り口などに小鳥が乗った車止めを見かけることってありませんか? あの車止めの知られざる名前や、すてきな誕生秘話を販売会社がX(Twitter)で明かしました。投稿には「見つけたら幸せな気持ちになります」とあたたかいコメントが寄せられ、記事執筆時点で25万回以上表示されるなど話題になっています。
小鳥が乗った車止めの意外なエピソードを投稿したのは、1970年に旗ポールメーカーとして創業し、小鳥の車止めの販売する会社「サンポール」公式アカウント(@Picolino_Sun)です。あの車止めには、こんな誕生秘話があったようですよ。
旗ポールメーカーが車止め業界に参入
サンポールは、急成長を遂げる中、旗ポール以外の商品の開発を検討し、会社の主力製品の第2の柱として車止め業界に参入することを決定しました。先行メーカーと差別化できるまったく新しい製品を考えていたところ、ある公園管理者のつぶやきが耳に入ります。
子どもたちのことを思って作られた車止め
そのつぶやきとは「車止めに子どもが飛び乗って転倒する事故が相次ぎ困っている」というもの。また、このとき当時の専務は「子どもたちが主役の公園の入口に無機質な門型車止めはふさわしくない」と考えていたそうです。
ここから、子どもの遊び場にふさわしい夢のあるデザインと、子どもが飛び乗れないようにする、ひいては子どもを守るという機能を両立する「小鳥が乗った車止め」が誕生しました。1981年のことでした。
「小鳥が乗った車止め」の名前は……
こうして誕生した小鳥が乗った車止めは「ピコリーノ」と名付けられました。ピコリーノ(picolino)という名前は、「小さいもの」という意味のイタリア語「ピコラ(piccola)」にちなんで付けられた名前です。「おチビちゃん」といったニュアンスが含まれた、かわいらしい製品名です。
全国で愛される「ピコリーノ」
公園の入り口などを中心に、車が入れないように置かれている「ピコリーノ」。全国には、服を着せてもらっている小鳥たちもいて、それまで無機質な存在だった車止めが愛される存在に!
車止めの機能に加えて、子どもたちが飛び乗ってケガしないようにというやさしい心遣いから誕生した「ピコリーノ」のある風景は癒やしそのもの。アイデアで世の中がよくなるステキな製品の誕生秘話ですね!
サンポールの公式サイトでは、さらに詳しい誕生秘話の解説やデザインの変遷、全国のピコリーノ設置マップ、関連商品なども公開しています。
こころあたたまるエピソードにコメント集まる
ピコリーノの名前や誕生秘話を知った人たちからは「これ設置されてるとこ見つけるとほっこりする。たまに本物がまぎれていることも」「ピコリーノとお名前があることを初めて知りました。可愛い!」「街中や公園で見かけると嬉しくなります。」などのコメントが寄せられています。
画像は「サンポール」公式アカウント(@Picolino_Sun)より引用
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