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20年越しの交換希望――人気バンドのトレカをXに投稿→40分後…… ファンの絆が起こした奇跡に「胸熱です」「いい話すぎる」(1/2 ページ)

すごい……!

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 あるバンドのトレーディングカード。そのカードの1つで「胴体」を探しているファンの投稿がX(Twitter)で拡散されました。奇跡の展開が注目を集め、記事執筆時点で202万回表示を突破、1万6000件を超える“いいね”を記録しています。

PIERROTのトレカ 1枚だけそろってないトレカ(画像提供:みょう菟_MYOHTO_/@Myohto_PIERROTさん)

X上で行われた「20年越しの交換希望」

 Xで胴体の持ち主を募ったのは、「みょう菟_MYOHTO_」(@Myohto_PIERROT)さん。みょう菟(みょうはち偏に苗)さんは“ピエラー”と呼ばれる、ビジュアル系バンド「PIERROT(ピエロ)」のファンで、

「20年越しの交換希望なんですが、もしいたら奇跡だと思うんだけど、写真の胴体の部分を持ってる方を探しています」「ほかのメンバーは揃ってるのにキリトだけ、しかも真ん中が無いの(笑)」

 と、カードフォルダで丁寧に保管された8枚のカードを公開。見るとその真ん中が空いており、初めて見た人でもそこが「胴体」のために残された場所であることが分かります。

PIERROTのトレカ PIERROTのリーダー「キリト」さんのカードの“胴体”部分が……(画像提供:みょう菟_MYOHTO_/@Myohto_PIERROTさん)

譲ってくれる人が現れる奇跡……!

 すると、分割された体のパーツをそろえる様子から、漫画『遊戯王』に登場するカード「封印されしエクゾディア」(※手や足など5種類のカードを手札にそろえると勝利できる)を思い出す声が上がり、それも手伝ってたちまちリポストされることに。

 また「PIERROT」が熱狂的なファンを持つバンドで、さらに約2カ月後に10年ぶりのワンマンライブを決行することも、拡散を手助けしたように思います。PIERROTは1998年にメジャーデビューし、独自の音楽性と世界観、そしてカリスマ性でカルト的人気を集めるなか、突如2006年に解散を発表。それから2014年、2017年、2024年と一時的に再結成し、2025年の2月8日・9日に東京有明アリーナにてワンマンライブ「END OF THE WORLD LINE」を開催することが発表されました。

 そんな全国のピエラーの魂が高揚しているタイミングでの「#交換」の投稿。リプライ欄に現れたのは、同じくPIERROTのファンであり、さらに“キリター”(※PIERROTのボーカルでリーダーの「キリト」さんのファン)のXユーザー・なぎ/NAGI(@rukia0224)さん。なぎさんが、

「RPで拝見しました。真ん中、よかったら差し上げます。是非20年越しに完成させてください」

 とすぐに譲渡を申し出たことで、みょう菟さんとなぎさんがともに両日参戦する有明アリーナでの完成が決まりました。

 最初の投稿からわずか40分ほどで20年探していた胴体が見つかり、ついに“神”の封印がとかれる展開には、「20年越しの完成アツすぎおめでとう!」「さすがに無理でしょって思ってたら、『持ってます。有明で完成させましょう』ってなってて感動した」「通りすがりですが流れを見て奇跡すぎたのでお祝いさせてください おめでとうございます」「親切な方に繋がって見てた自分まで嬉しくなりました」「胸熱です」など感動する声がたくさん集まりました。

ファンが起こした奇跡の物語の続きは有明で

 みょう菟さんは、譲ってくれるとリプライをくれたなぎさんに感謝を伝え、改めてピエラーの熱量や絆を感じた様子。PIERROTのワンマンライブが発表されたときのことについて、「嬉しいなんて言葉では足りず、発表の場にいて直接聞いた時に、久しぶりにダムが決壊したように涙が流れていました。2カ月以上経つ今でも思い出すと目頭が熱くなります」と振り返るみょう菟さん。2つの奇跡が交わる有明でのワンマンライブが、一生忘れられない2日間になるのは間違いなさそうです。

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