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「無駄にリアル」 “あるルール”で数字を動かすと……まるで“人間社会の縮図”なプログラムに考えさせられる(1/3 ページ)

どこか見覚えのある動き。

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 数字が互いに引き寄せ合ったり、反発し合ったりする動画が、X(Twitter)に投稿されました。まるで人間のような挙動をする光景を映したこの動画は、記事執筆時点で表示数が460万回を突破しており、5万件以上の“いいね”を集めています。

シンプルなプログラムを実行した結果

 投稿したのは、Xユーザーのヤスハラユウジ(@dsedb)さん。動画には、ヤスハラさんが自作した、「共通約数があるものには引力を、互いに素なものは斥力を働かせる」プログラムを実行した結果が映っています。

数字の間に引力と斥力が発生するプログラムを実行した様子
数字が引き合ったり、反発しあったりする様子

 白丸に黒く書かれた数字は「2」「7」「15」「34」「62」と多種多様。中には「43」のように複数存在しているものもあります。動画冒頭、画面右上から左上に向かって高速に移動する3つの白丸があります。左上の角にぶつかって動きを止めた数字を見ると「63」「45」「45」との表示。どれも共通する約数が存在しており、互いに引き寄せ合って固まっています。

数字の間に引力と斥力が発生するプログラムを実行した結果画面左上に集まった63と45と55
55も左上の45に引き寄せられてきた

 一方、動画冒頭の画面右下では、「19」が「28」コンビに挟まれていました。「互いに素」の関係なため、19は右の28とも、左の28とも反発し合って左右に激しく振動しています。

くっついたり、離れたり

 やがて左の28は近くにいた「6」「63」のグループに引っ張られて離脱。右の28もやや遅れてくっついていきました。はじく相手がいなくなった19はその場に静止。多数の数字が引き寄せ合って巨大な塊を形成したり、「37」同士がくっついて高速回転したりする中、19は誰とも関わることなく静かで孤独な時間を過ごします。

数字の間に引力と斥力が発生するプログラムを実行した結果孤独になった19
画面右下の19は誰とも関わらない

 しかし、画面左側から「7」「28」「63」のトリオが突っ込んできて19ははじかれました。はじかれた先にいた他の数字たちとも「互いに素」の関係なので19はせわしなく移動。その19をはじいた「7」「28」「63」トリオはさらに左側からやってきた数字グループとぶつかり、周りの数字たちを巻き込んでめちゃくちゃな挙動をし始めました。

数字の間に引力と斥力が発生するプログラムを実行した結果他の数字グループにはじかれる19
左から突っ込んできたトリオにはじかれる19
数字の間に引力と斥力が発生するプログラムを実行した結果数字グループがぶつかり合う
数字グループ同士がぶつかり合う

人間関係のよう

 数字が大小のグループを形成したり、解消したりする光景は人間関係そのもの。シンプルなプログラムから、複雑な人間模様の縮図が生まれました。

数字の間に引力と斥力が発生するプログラムを実行した結果大きな塊となった数字グループ
まとまっているようにも見えるが……
数字の間に引力と斥力が発生するプログラムを実行した結果人間関係のように複雑な挙動をする
人間関係のように複雑

 この動画には、「大きめ素数のぼっち感」「29ちゃん永遠に見てる」「5の倍数が同じコミュニティに固まってるのとか、同じ数字が共依存に落ちいってるところとか、無駄にリアル」「共通約数がないのに一緒に見える大集団、孤高すぎる29、ソウルメイトを見つけたのに外圧で引き剥がされる37、どれも人間すぎる」などの感想が寄せられています

 また、ヤスハラさんは数字の挙動をずっと見ていたい人のために、PCやスマートフォンで同プログラムを実行できるサイトのURLも投稿。スマートフォンで視聴する際は画面を横向きにすると全体が見えます。

 この他にも、ヤスハラさんは自身のX(Twitter/@dsedb)アカウントで、難易度が数学そのものになっているパズルゲームのプレイ動画や、「メネラウスの定理」「チェバの定理」の説明動画などを公開しています。

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