タイヤが“ボール”のような球体で作られたバイクの動画が、YouTubeで440万回以上再生され、15万件以上の“いいね”を集めるほど話題になっています。
元玩具デザイナーが作った発明品
動画を投稿したのは、元おもちゃデザイナーで、ロボット工学、電気工学、機械工学のエンジニアという経歴を持つYouTuber・James Bruton(@jamesbruton)さん。これまでも個性的なタイヤを持つバイクを作り、大きな注目を集めていました。
今回は“球状のタイヤ”で全方向に移動可能な電動バイクを作りました。
タイヤとして使うボールは、人間が乗っても大丈夫という「ウォーキンググローブ」。これを車輪として、前後に取り付ける「オムニホイール」で各ボールに動力を伝える仕組みを考案し、全方向に移動できる“夢の電動バイク”を作ります。
常に左右のバランスを保つことが重要
根幹パーツである「オムニホイール」は、ホイールの周囲に取り付けた複数の樽型ローラーによって、任意の方向に移動できる特殊車輪です。
今回は左右の4つと、後輪用の計5つのオムニホイールで動力を伝えます。前後の直線状に配置されたオムニホイールは、左右のバランスを保つためのアイドリング用で、このような配置によって初めて運転が可能になるそうです。
電動バイクを構成するほとんどのパーツは、3Dプリンターで作成
バイクを構成するほとんどのパーツは3Dプリンターで作成。特製プレートにセットしたモーターや、多数のベアリングが取り付けられていきます。。
電動バイクのフレーム部分を作成し、各種パーツを搭載すれば完成
自作したバイクのフレームはアルミを採用しており、各種電子機器やバッテリー、ハンドルなどを取り付けていきます。
ミラーやヘッドライト、シートなども装着したら完成! 走行テストを行うと、前方に進む力が足りないことが判明し、後輪部に動力ユニットを追加します。
「これは今までで一番クールな電動自転車に違いない!」と称賛の声
気を取り直して走行テスト再開すると、球状のタイヤはスムーズに動き、なめらかに走る様子はSF映画などに出てくる未来のバイクそのものですね。
ちょっぴり不思議なバイクの動きに、YouTubeのコメント欄には「一番驚いたのは、これが一人の人間の作品だということです」「イギリス人の謙虚さなのかどうかは分かりませんが、あなたはこれまでで最もクールなものを作ったのに、とても淡々としています」「設計段階からすべてがいかにスムーズに進んでいるかに非常に感銘を受けました」「ボールを緑色のボールに交換すれば、ボールをグリーンスクリーンで消して、ホバーバイクのように見せることができます」などの反響が寄せられています。
YouTubeチャンネル「James Bruton(@jamesbruton)」では、このほかにも多数の個性的な発明品が紹介されています。
画像は「James Bruton(@jamesbruton)」さんのYouTubeチャンネルより引用
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