【京極夏彦】一番好きな百鬼夜行シリーズはどれ?【人気投票実施中】
推理小説や怪奇小説など、古典的に見せながら新しい表現を追求する作家、京極夏彦さん。日本のミステリファンだけでなく、中国など海外でも高い評価を得ています。
今回は、そんな独自の世界観を貫く京極夏彦さんの代表作の一つ・百鬼夜行シリーズの中で好きな小説をアンケートします。百鬼夜行シリーズは、古本屋であり陰陽師でもある拝み屋・京極堂が、依頼主の憑き物を「解きほぐす」人気長編推理小説シリーズ。どれも京極夏彦節が光る名作ばかりなので、ぜひ「これは特にビビッときた!」と思う作品に投票お願いします。
姑獲鳥の夏
『姑獲鳥の夏(うぶめのなつ)』は1994年に発売された京極夏彦さんのデビュー作であり、百鬼夜行シリーズの第一弾です。京極夏彦さん本人の持ち込みによってデビューが決まった作品で、未発表の小説を対象とした新人賞・メフィスト賞創設のきっかけにもなりました。
『姑獲鳥の夏』では、連続嬰児死亡事件や、20ヶ月もの間子供を身籠もる妊婦の謎など、久遠寺家にまつわる数々の事件に京極堂が迫ります。超能力を持つ探偵・榎木津礼二郎や京極堂の妹である編集記者・中禅寺敦子、刑事・木場などを巻き込みながら、語り手である小説家・関口巽がその久遠寺家の謎に迫ります。
この作品は、2005年に実相寺昭雄さんによって映画化され話題となりました。ちなみに映画には京極夏彦さんも、傷痍軍人・水木しげる役として出演しています。
魍魎の匣
『魍魎の匣(もうりょうのはこ)』は1995年に発売された百鬼夜行シリーズの第2弾です。第49回日本推理作家協会賞受賞作でもあります。
本作の舞台は1952年。列車にひかれ重傷を負った少女・加菜子は搬送された病院から謎の研究所に運ばれてしまいます。一方、バラバラ殺人事件を追う新聞記者と小説家・関口巽は、道に迷い、「匣」のような建物と遭遇。その建物こそが加菜子が収容された研究所・美馬坂近代醫學研究所でした。そして、加菜子は謎の失踪を遂げるのですが……。
この作品も2007年に映画化されており、08年10月から12月までテレビアニメとしても放送されました。アニメでは「黒衣の男」の声優を京極夏彦が担当しています。
絡新婦の理
『絡新婦の理(じょろうぐものことわり)』は、1996年に発売された『百鬼夜行シリーズ』の第5弾です。
聖ベルナール女学院で噂される悪魔「蜘蛛」。そして「蜘蛛の巣屋敷」と呼ばれる織作家の屋敷これらの背後には、完全犯罪を目論む「蜘蛛」の存在がありました。拝み屋・京極堂はその手中へ自ら踏み込みますが……。
この作品は漫画にもなっており、作画は志水アキさんです。志水アキさんはほかの京極夏彦さんの小説も漫画化して高い評価を得ています。
その他(コメント欄にお願いします)
百鬼夜行シリーズは長編と連作小説集を合わせると18冊発表されています。今回紹介した選択肢以外に好きな百鬼夜行シリーズの作品があれば、ぜひその他にコメントをお願いします!