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「広告は公共空間・公共電波を使ったゴミ」 ネット上で「広告制作の現場」が話題、内容に賛否の声

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 3月11日、はてなが運営する匿名日記サービス「はてな匿名ダイアリー」に投稿された「私は広告制作の現場を辞めて、広告を屠殺する現場に転職をした」がネット上で話題となり、「広告制作の現場」がTwitterトレンド入りを果たしました。

 この日記の筆者は9年間ほど総合広告代理店に勤めていましたが、Web広告代理店に転職し、半年で退職。広告は「文化」であるとする筆者は、半年のWeb広告制作で感じた現場のあり方に苦言を呈しています。

 ネット上では、この日記に対して共感や反論などさまざまな意見が見られます。

ネット上ではややポジティブな反応が上回る

 SNS分析ツールを使用して「広告制作の現場」に関するツイートを解析したところ、57.4%がポジティブな内容、42.6%がネガティブな内容に分類されました。

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「広告制作の現場」の盛り上がり

 「広告制作の現場」のトレンド件数を見てみると、3月12日7時ごろから話題となり、12時にピークを迎えています。

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日記の要約

 日記では、著者は『広告業を1つの文化だと思っている』と記しており、身を削ってでも、少しでも良いものを作りたいという気持ちで仕事をしていたといいます。本文には、

なぜそこまで業務時間が長くなるのか? 私はこれは、他ならない「文化からの転落への恐怖」に起因していると考えている。

私は広告制作の現場を辞めて、広告を屠殺する現場に転職をした

基本的に、広告は公共空間・公共電波を使ったゴミである。もし広告がクライアントの言われた通りのものを作れば、タレントは不自然に微笑み、手放しで商品を褒める怪しいコピーで溢れかえり、最後は自己満足なキャンペーンの応酬でお茶を濁す、お金をもらって公共空間を1枠使って汚す「ゴミ」が完成する。

私は広告制作の現場を辞めて、広告を屠殺する現場に転職をした

 などと書いてあり、努力をしなければ、広告という文化は簡単にゴミに変わってしまう、という主張をしています。

 また、9年間働いたという会社から、Web広告代理店に転職することになるも、転職先を『ここが広告という文化を殺して食べる、屠殺現場のような場所だった』というセンセーショナルな表現で酷評。Webという数値化しやすいフィールドでの広告が、ただコスト効率だけを重視したものになっているといいます。

 このような現状により、日記の著者は、Web広告により広告文化は壊されている、と主張しています。

広告という文化は、数値に裏付けられたゴミによって貪られ、じわじわと瓦解し始めている。

私は広告制作の現場を辞めて、広告を屠殺する現場に転職をした
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「どうしたら間違えて押すかを追求し『広告=クソ』のイメージ増した」など賛成意見

 これらの主張にネット上では、「この方がいいたいこと、俺はよくわかるな」や「こういう状況になることはわかっていた」など共感する声が見られました。

 中には「『どうやったら間違えて押すか』を追求した罠みたいなWebバナーが多くて『広告=クソ』のイメージが強くなった」と、Web広告にいいイメージを持たない人も見られました。

 Web広告には、業界団体「Coalition for Better Ads(CBA)」が定める優良広告基準があり、Googleが開発しているウェブブラウザ「Chrome」では、これらに違反している広告を表示しないようにしています。

Chromeでは画像にあるような広告は表示されないようになっています(画像はCoalition for Better Ads公式サイトより
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「たった半年で得意げに批判すんな」など反論

 一方で、「そもそもWEBにも数値外のエモさを求める動きはあるので、半年勤めたごときで得意げに批判すんな」や「文化じゃなくてマーケティングの手法なだけ」など、日記の内容に反論する声も。

 また、「Web広告がゴミクズなのは同意するけど、昔ながらの媒体が文化かというとそれも違うだろうな」や「広告を文化とするなら、ビジネスではなくアートでは? アートは趣味でやればいい」という声もあり、広告が文化である、という主張に反対する人もいました。

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「めちゃいい文章」

 内容に賛成でも批判でもない「めちゃいい文章書くなこの人」といった、文章力をほめる声や、本文を引用して「ここすごい好き。良い記事」と褒める声も見られました。

 また、「広告制作の現場、冒頭だけで現場にいた頃を思い出して目まいがしてもう無理だった」と過去を思い出してしまったという人も。

調査概要

調査期間2020年3月11日~3月12日
調査対象Twitter
調査件数380 件(10%サンプリング)
調査キーワード広告制作の現場
調査方法対象期間のTweetを「クチコミ@係長」によるテキストマイニングにより分析
備考実数に近づけるため件数を100%に補正
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