「クトゥルフ神話」の中であなたが好きな邪神は?【人気投票実施中】
作家のハワード・フィリップス・ラヴクラフトらによって創作された「クトゥルフ神話」。20世紀のアメリカで誕生した比較的新しい架空の神話にもかかわらず、映画や小説、漫画、アニメ、ゲームなど幅広いジャンルに影響を与えてきました。
今回は、みなさんの好きなメディア作品にも登場しているかもしれない、クトゥルフ神話の好きな邪神(「旧支配者」および「外なる神」)についてアンケートを実施します。それぞれの邪神の個性を楽しみながら投票してみてください! まずは、代表的な5柱の神について紹介しましょう。
クトゥルフ
「クトゥルフ神話」の名に冠されている邪神クトゥルフ。1926年のラヴクラフトの著作『クトゥルフの呼び声』が初出です。海底都市のルルイエに封印もしくは眠らされていて、クトゥルフ自身が物語で活躍することはありませんが、テレパシーを通じて人類に仇なす存在となっています。
その姿は極めてグロテスクで、タコやイカに似た頭部には6つの眼があり、顔には無数にのたうつ触腕の塊が顎髭のように生えているとされるのが一般的。オーボエに似たくぐもった声をもち、人間がこのクトゥルフを見るとそれだけで発狂するほど醜悪なルックスとされています。
ヨグ=ソトース
神聖で邪悪な超越神ヨグ=ソトース。ラヴクラフトが1927年に著した『チャールズ・ウォードの奇怪な事件』において、死者を蘇えらせる呪文と崩壊させて塩に戻す呪文の中でその名前が使われました。彼によれば「始まりも終わりもない」存在で、時間さえ含めたあらゆる物事が「神」であるヨグ=ソトースの一部分とされています。
概念を超越する最極の空虚・無を象徴しているため、外見は定まってはいません。ただ、具体化するときは常に形や大きさが変化する、虹色に輝く球体の集まりとして姿を晒します。
アザトース
アザトホースとも呼ばれるアザトースは、「万物の王」や「白痴の魔王」と称される神々の始祖。クトゥルフに先立ち、ラヴクラフトが記した1919年の備忘録にその名がすでに登場していたとされています。
ラヴクラフトによれば、アザトースはすべての無限の中核で冒瀆の言辞を吐き散らかしているような「最下の混沌の最後の無定形の暗影」。暗黒面の世界にいる邪神ではあるのですが、実は万物の王として時空のすべてを支配している存在でもあります。
ハスター
強大な力をもつ、旧支配者の一員とされるハスター。初出は1891年に発表されたアンブローズ・ビアスの著作ですが、そこでのハスターは恵み深い羊飼いの神でした。四大霊のうち風(大気)を司り、「名状しがたいもの」「名づけざられしもの」「邪悪の皇太子」とも呼ばれます。
クトゥルフ神話においてはヨグ=ソトースの息子で、クトゥルフとは半兄弟かつ対立関係にあります。外見の詳細は不明で、目に見えない存在だとする説や、触手に覆われた200フィートの高さにもなる直立したトカゲである説、湖に棲んでいるタコに似た巨大生物という説などがあり、その実態は掴めません。ただ、人型の化身(黄衣の王と呼ばれる)が存在していたり、生身の人間に取り憑くこともあり、人間としての姿を見ることはできるようです。
ナイアーラトテップ
ナイアルラトホテップ、ニャルラトホテプなどとも呼ばれるナイアーラトテップ。初めて登場したのは、1920年に発表されたラヴクラフトの小説です。アザトースをリーダーとする外なる神のために働くメッセンジャーでありながら、旧支配者でも最強のアザトースと同レベルの力をもつ土の精。そのため、人間はもちろん、他の旧支配者も見下す傾向が強いとされています。
外見は古代エジプトのファラオのような、長身の浅黒い男の姿。顔はありませんが、具体化する際は1000もの異なった姿をとることができるとされています。特定のグループには所属せず、混乱と狂気をもたらすために自ら暗躍する、トリックスター的な存在です。
その他(コメント欄にお願いします)
クトゥルフ神話には多種多様な神が登場・派生しています。選択肢にはそのうち代表的な29神をリストアップしました。自分の好きな邪神が他にいるという方は、ぜひコメント欄に名前を挙げてください。