原作ファンも納得の完成度! 愛を感じるゲーム・マンガ原作の実写化映画10選【サイレントヒル・名探偵ピカチュウなど】
毎年、多くの作品が公開される映画の中には、ゲームやマンガを原作にしたものも少なくありません。ストーリーや登場人物など、オリジナル要素を多く組み込むものもあれば、原作に忠実に描いたものなどさまざまですが、ファンにとっては「原作への愛が感じられるかどうか?」も重要なことですよね。
そこで今回は、筆者が独断と偏見で「原作愛を感じる実写化映画10選」を選出いたしました。ゲーム・マンガが原作の映画で、これは素晴らしい作品だと感じたものの中から3作品をピックアップし、あらすじと作品のポイントをご紹介していきます。
サイレントヒル(2006年公開)
最初にご紹介するのは、「サイレントヒル」(2006年公開)です。
<あらすじ>
ローズは、娘のシャロンが毎夜「帰るの、サイレントヒルへ」とうなされることに悩んでいた。ある日、サイレントヒルという街が実在すると知ったローズは、反対する夫・クリストファーを振り切り、シャロンを連れてサイレントヒルに向かう。しかし、その途中で事故にあい、気が付くと助手席からシャロンの姿は消えていた。娘を探して、灰が降り続ける街を駆けまわるローズ。人影を追って建物の地下へ入った次の瞬間、辺りにサイレンの音が響き渡る。周囲はテクスチャが剥がれるように、鉄錆だらけで、得体の知れない化け物が闊歩する空間へと変わっていった。
「サイレントヒル」は、1999年発売のプレイステーション用ゲームが原作の映画作品です。「表世界」「裏世界」「現実世界」を行き来しながら、過去にサイレントヒルで起きた出来事とシャロンにまつわる真相を追っていく、原作を丁寧にアレンジしたストーリーとなっています。世界観の作り込みが徹底されており、「ナース」や「レッドピラミッド(三角頭)」といったクリーチャーも、原作通りの恐ろしさが大変見事に表現されています。
街で行われた残酷な儀式が呼び起こした、少女の憎しみと悪夢の世界。その中で必死に足掻き続けるローズの姿、そして結末の物悲しさが、いつまでも心に残ります。ホラーゲームが原作ということもあり、残酷な表現や恐怖を感じさせる場面、救いのない展開が多くありますので、苦手な方はお気を付けください。
映画刀剣乱舞 -継承-(2019年公開)
次にご紹介するのは、「映画刀剣乱舞 -継承-」(2019年公開)です。
<あらすじ>
西暦2205年、歴史の改変を目論む歴史修正主義者との激しい戦いが繰り広げられていた。審神者(さにわ)と呼ばれる者は、正しい歴史を守るため、物の心を励起する力を使い、名だたる刀剣の付喪神・刀剣男士(とうけんだんし)を呼び起こし、過去へと送り込んでいた。 歴史修正主義者が 「本能寺の変」へ介入し、織田信長が生き延びていたことが発覚したため、それを追う刀剣男士たち。しかし、突如刀剣男士の一人である三日月宗近が、織田信長を連れて姿を消してしまった。
「映画刀剣乱舞 -継承-」は、2015年にサービス開始したブラウザゲームが原作の作品です。監督は2月19日公開の「ライアー×ライアー」などを手掛ける耶雲哉治さん、脚本は「仮面ライダーOOO(オーズ)」や「侍戦隊シンケンジャー」など特撮ドラマで知られる小林靖子さん。キャストは主演の鈴木拡樹さんを始め、荒牧慶彦さん、北村諒さん、和田雅成さんなど、舞台版でも活躍された方が多く出演しています。シンプルな原作から設定を膨らませ、驚きの展開を盛り込んだストーリー、そしてある登場人物の隠された真実など、思わず拳を握って見守ってしまいます。
本能寺の変を起点に、多くの人が知る「正しい歴史」からずれていき、そこに織田信長や豊臣秀吉などの戦国武将たちの思惑が加わった、波乱に満ちた物語。2.5次元に触れたことのない人でも楽しめると思いますので、歴史モノに興味がある方などは、こちらの作品から見てみるのはいかがでしょうか。
名探偵ピカチュウ(2019年公開)
3つ目にご紹介するのは、「名探偵ピカチュウ」(2019年公開)です。
<あらすじ>
主人公のティムは、小さい頃はポケモントレーナーを夢見る少年だったが、探偵の仕事に没頭して家に帰らない父親・ハリーと疎遠になり、ポケモンとも関わりを持たない生活を送っていた。そんな中、警察からハリーが事故で死んだという連絡を受け、父の住んでいるライムシティへ足を運ぶ。遺された荷物の整理のためハリーの住んでいた部屋に向かうと、そこにはなんと人語を喋るピカチュウがいた。探偵風の帽子を被ったピカチュウは、ティムに「ハリーは生きている」と訴えるのだった。
「名探偵ピカチュウ」は、2018年に発売されたニンテンドー3DSの同名ゲームを原作とした映画作品です。原作ゲームを下敷きとした物語の面白さに加えて、昔からのポケモンファンを意識したと思われる設定や場面が見られるのもポイント。筆者は赤い帽子を被ったトレーナーのバトルシーンや、約20年前(映画公開は2019年)にカントー地方から逃げ出したところを捕獲されたミュウツーなどに「おっ?」と思いました。また、エンディングのスタッフロールで筆者は思い出を直接攻撃され、大変興奮してしまいました。
かわいそうなのにキュートなしわしわピカチュウや、スタッフから愛されている様子が伺えるコダックなど、ポケモンの描写も抜群です。見終わった後には「なんで○○(お好きなポケモンの名前を当てはめてください)がうちにはいないんだろう……」と、少々寂しくなるかもしれませんので、お気を付けください。
次のページからは、一覧形式でゲーム・マンガが原作のお気に入り映画をまとめてご紹介します。おうち時間に、原作ありの映画に焦点を当てたソロ観賞会としゃれこむのはいかがですか?
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